女子大生の彩華と真帆は、彩華の家の縁側で花火をしていた。
手に持つタイプのものだ。
縁側に座って、花火に火をつけて楽しむ、それだけのものだ。
雰囲気を出すために浴衣を着てはいる。
彩華「打ち上げ花火もいいけど、こういうのもいいよね。」
真帆「そうだね。うふふ。」
彩華と真帆は笑顔で花火をしているが、視線は火よりもやや下にある。
注目してみると、黒い粒が勢いよく動きまわっている。
彩華「高志君、パンツ見ようとしたでしょー」
高志「し、してないよ!」
彩華「うそつきは嫌いだな~」
彼女らの足元にいるのは1/100サイズにされた、ゼミの男子達。
浴衣姿の2人を街で見かけ、襲おうとした罰に、2人に縮小化されたのだ。
彩華は高志を花火で追いかける。たちまち追い付かれ、ちりっと焼けてしまった。
彩華「あら、はじけちゃった。」
真帆「あなたたち、あんな目であたしたちを見てたなんてねぇ。」
理系のゼミだから女子は貴重である。
しかもこの2人、かなり可愛い。
男子の運が無かったのは。彼女らの研究内容が生物の縮小化についてであることだった。
彼らは彼女らの実験材料にされたのだ。
彩華「さて、台風が来ますよぉ~」
彩華はお尻を男子の方に向けると、勢いよく放屁した。
ブババババババッ!!!
男子「うわぁぁぁ!」
上空からの風で地面に叩きつけられ、動けなくなる男子達。
真帆「そぉ~れ、大爆発!」
ボン!ボン!ボン!
花火の火がガスに引火し、地面では小さな花火がいくつもはじけたのだった。
おしまい。