10世紀の世の中。
現代では「平安時代」と呼ばれる。
だが、それは本当は違った。
日本では「屁」は良くないものとして扱われる。
例えば、自動車のナンバープレートに「へ」はない。
これも同じ、平安ではなく、屁安(へぇあん)だったのだ。



京都。
そこには菅原道子(すがわらみちこ)という綺麗な女性がいた。
まさに才色兼備といった感じで、着物と髪飾りの似合う女性だった。
女性ではあるもののどんどん出世していき、それを妬んだのは藤原氏だった。

藤原「ぐぬぬ、なぜ菅原ばかり帝に寵愛されるのだ!」
部下「どうやら、帝に特別な奉仕をしているらしいです。」
藤原「何?よし、覗いてみよう。」

ある晩、道子は帝の部屋へ向かった。

道子「では今日も小さくしますね。」
帝「うむ。」

道子が帝に手をかざすと、みるみる内に帝は小さくなっていく。

道子「今日は、いかがなさいます?」
帝「まずは、アナル舐めから…」
道子「うふふ、かしこまりました。」

道子はそう言うと下着をずらし、四つん這いになった。

帝「こ、これ!しゃがんでくれなければ、そんな高いところに届かぬぞ!」

道子の尻の真下あたりで帝はぴょんぴょん跳ねながら抗議する。

道子「あら、ごめん遊ばせ。」

そう言うと道子はそのまま膝立ちになり、肛門の真下に帝がいる格好となった。
そしてそのまま、真下に座った。

ズボズボズボッ!!!

帝「んぐぐぐ~」

帝は見事に肛門に全身を包まれてしまった。

道子「どうです?腸内は気持ちいいですか?」
帝「んべべぶぶ~」

ブブッ!!!

道子が腹に力を入れると、屁とともに帝が出てきた。

帝「うむ、中々良かったぞ。」



これを知った藤原氏は何とかしようと、まず道子の料理にニンニクを混ぜた。
しかし帝は、屁は臭ければ臭いほど良いという考えだったので、道子の臭い屁により満足してしまった。
困った藤原氏は道子に無実の罪をなすりつけ、島流しにした。流された島で道子は病死した。



ある日。
藤原邸。

藤原「今日はやたらと風が強いのう…」
部下「た、大変です!」
藤原「どうした。」
部下「そ、外におお女が!」

彼らが外に出ると、身の丈30メートルはあろう大女が、和式便所で大をする格好でしゃがんでいる。

藤原「あ、あれは道子!」
道子「藤原殿…恨み、ここで晴らさせていただきます!」

そう言って、肛門が膨らんだかと思うと、

ブッ!!!ババババババ!!!

藤原「うっ!!!うげっ!臭い!建物の中に避難じゃ!」
道子「良いのでしょうか…?そんなところに逃げて…」

道子は下腹部に力を入れると、全長5メートルはあろう大便を屋根の上にひり出した。

藤原「きしんでおる!柱がきしんでおる!」
部下「も、もうダメですううう!」
藤原「うわー!」

大便の重みで家は崩れてしまった。

人々はこれを道子のたたりだと恐れ、この時代を「屁安時代(屁の安らぐ時代)」と名付け、供養しましたとさ。
おしまい。