~あらすじ~

とりあえずバトルが終わったので校舎に戻ることにした才人と元山。
能力




才人「あの、そろそろ説明が欲しい」
元山「え?あぁ…そうね、どこか人目の付かない場所で」
才人「人目ねぇ。そもそもどれぐらいの生徒と先生が学校に残ってるんだ?」
元山「私たちのクラスだけよ」
才人「そう、なのか…?てか、今何時だ?なんでこんなに真っ暗なんだよ」
元山「人目の付かない場所で。」
才人「あぁ…」

2人は人目の付かない場所へ向かう。
具体的には図書室、保健室があげられる。
図書室は2階、保健室は1階にある。
誰かが来た際に脱出しやすいよう、保健室へと歩を進めた。



才人「ん、誰もいないかな」
元山「はぁ、じゃあ何から話そうかしら。」
才人「あ…。」
元山「何?」
才人「喉乾いた。自販機行ってきていい?」
元山「誰かに見つかったらどうするの。」
才人「だよね…」

元山はカバンから缶コーヒーを渡してくれた。

才人「いいの?」
元山「ええ。私ブラックしか飲まないんだけど間違えて買っちゃったから。」

缶コーヒーを飲みながら、話を聞くことにする。
ざっと説明するとこんな感じだ。
・何故暗いかは分からない
・別に時は進んだり戻ったりしていない。
・黒幕は、西上先生。

才人「いや、何となく予想はついていたが…」
元山「そういうわけで、西上先生を見つけて倒しちゃえば何とかなると思うわ。」
才人「ほんとかよ…何かやだなぁ。」
元山「仕方のないこと」
才人「というか、お前は信用していいのか?」
元山「え?」
才人「何でこの件に関して詳しいのかも気になるし。」
元山「…。この能力はね、人間は誰でも持っているもの。ただし、男性と女性では種類が違う。男性は戦闘用、女性は防御用なの。」
才人「んん?」
元山「あなたのはそうでしょ。刃を出すのは人を傷つけるため。俊足の能力は防御、敵から逃げるためにあるの。」
才人「でも女子たちの、あの体を小さくする能力は」
元山「あれは元々、敵から隠れるための能力なのよ。それが悪用されちゃってね、まぁ悪用したくなる能力ではあるけどさ。ちなみに縮小化は大体の女の子は使えるわ。」
才人「お前は?」
元山「使えるけど、充電が必要なのよ…。そろそろ使えるころかしらね…」
才人「ほう…」
元山「あとね、あなたの能力、正確に言えば金属練成なのよ。」
才人「何だそれ?」
元山「刃だけじゃない、スプーンやフォークだって作れちゃうってこと。あとで試してみなさい。」

謎が多いが何となく分かった気はする。
話しこんでいると、廊下から足音が聞こえてきた。

才人「おい。」
元山「あなた、布団に隠れていて。」
才人「お、おう。」

ガラガラ…
保健室のドアが開く。
布団を少し持ち上げて、様子を覗く。

元山「いらっしゃい。」
姫野「も、元山さん…」

そこにいたのは姫野結。クラスで一番背の低い女子。バドミントン部。
いつもはセミロングだけど部活の時だけ茶色の髪を二つにくくる。それが可愛い。

元山「何しに来たの?」

元山は強めの態度で出ている。まぁ普段から強めなんだけど。
姫野は身長も性格も(胸と尻も)控えめなので、強く出やすいんだろう。

姫野「あなたを、倒しに…」
元山「ふっ…あははははは」
姫野「な、何笑ってるの!」
元山「倒しにじゃない、殺しに、でしょ?」
姫野「うっ…」

姫野は今にも泣きそうだった。
てかなんだ?この子は西上の命令でここに来たのか?
なら何で西上はこんな弱そうな女の子を送り込んだのか。

元山「あなた、戦闘に向いてないわね。」

そう言いながら、元山はカバンから手帳を取り出し、何か書いている。

カラン。

元山の手からペンが落ちた。

元山「ぁ…」

直後、元山は膝をつき、倒れてしまった。
何があった?別に殴られたわけでもなんでもない。
何もしゃべらない。

姫野「私の能力は筋肉を衰退させる力。死なない程度だけど。腕や足だけじゃない、口の周りの筋肉、当然、心臓だって。」
元山「はっ…はぁ…」
姫野「臭ってきた。」

姫野の力によって全身の筋力が緩んだ元山は失禁してしまった。
呼吸も荒くなってきている。ここはどうするべき?助けるべきなのか?

姫野「殺しはしない。これ以上はもうやめて。」
元山「ふ…ふふふ…」
姫野「え?」

元山はゆっくりと、立ち上がり始めた。

姫野「え、あれ?なんで…?」
元山「ごめんね、ここでは私がルールだから。」

そう言いつつ。元山は姫野のわき腹に一撃を入れた。
乾いた音がして、姫野は壁に叩きつけられる。

元山「あーあ、みっともない。ま、保健室だから着替えはあるわよね。」

元山はそうあわてることもなく、引き出しから着替えのパンツとブルマを取りだし、はきかえた。

姫野「い、痛い…うっ…」
元山「大丈夫、その痛みももう忘れられるから。」
姫野「いや…」

元山は姫野を縮小させた。2cmくらいだろうか。床に横たわった姫野をつまむと、失禁した場所にポトンと落とした。

姫野「うげっ!べほっ!ぶっ!」

床の上で冷えた尿の水たまりでもがく姫野。

元山「あー、やっぱ縮小って面白いわねー!」
才人「お、おい!」
元山「ん?」
才人「いいんじゃないか?そこまでしなくても…」
元山「…。そう言う油断がね、あとあと命取りになるの。」
姫野「才人くん…居たの…?」
元山「こいつのせいでみっともないところ、あなたに見られちゃったのよ。まぁ気にしてないけど。それなりの報復は必要でしょ。」
才人「さっきのけりで骨、折れてるだろ。」
元山「えぇ、そうね、痛いでしょ?姫野さん。」
姫野「うっ…」

元山は姫野を見下ろす。
尿だまりの中でこんな巨人に見降ろされたら恐怖感は半端ないものだろう。

元山「話すのもだるいし、これで最後ね。」
姫野「えっ」

バキバキぃ!!!

才人「おまっ…」
元山「はぁ…。」

元山が足をどけると。そこにはバラバラになった姫野の四肢が尿に浮いていた。

元山「行くわよ。」
才人「おい、待てよ!」
元山「何?」
才人「どうすんだ?まさかクラスメイト全員、殺すのか?」
元山「いやなんでしょ?」
才人「当たり前だ!」
元山「だったら、西上の所に行くわよ。そうすれば、全てが終わるから。」

そう言って、元山はさっさと歩いていった。

才人「おいまてよ!」

1人で行って誰かに見つかったらどうするのか。
そう思ってすぐにあとを追いかけた。