謎のキノコを食って小さくなってしまった俺(聡史)
現在、春海の股間でパンツに挟まれています。
甘酸っぱいような生臭いような、よくわからない匂いがします。
そして熱い。
春海が歩いて足を地面につけるたびに、毛が体をこすれてくすぐったい。

春海「あら?聡史は?」
雄太「え?一緒じゃなかったのか?」
春海「違いますけど。」
聡史「(一緒にいるよ!)」
翔子「同じ方向に歩いて行ったから一緒にいるのかと思ってたわ。」
雄太「あやーない、電話してみるか」
聡史「(今マナーモードなんだけどなぁ)」

ブブブ…ブブブ…

雄太「出ない。」
翔子「どうしたんだろう。」
春海「あっ、はぅん」
雄太「なんだ、変な声を出して。」
春海「い、いえ、なんでも…。」
雄太「顔もすごいことになってんぞ」
聡史「(何も言うまい…)」

俺は今、春海の股間にいて、ケータイがマナーモードで震えている。
女の子にとってはいい刺激?になるのであろうか。
電源をオフにしたくてもパンツとアソコにきっちり挟まれていて、身動きが取れない。
「(あれ、てかケータイや衣服も小さくなったんだな…。まぁ深いことは考えないでおこう)」

春海「うぁっ…もう我慢できませんわーーー!!!」
雄太「おい!どこ行くんだ!」

春海は走り出した。
そしてパンツをずらす。
俺はパンツにくっついていた。

春海「なんですの?葉っぱで拭いたからかぶれた…?」

目が合った。

春海「え…」
聡史「ど、どうも。」
春海「え、え?どういうことですのこれ…?」

とりあえず、説明してみる。



春海「つまり、私の、その、、、」
聡史「そういうことだ。」
春海「許しませんわーーー!!!」
聡史「え、ちょっとおい!」

春海はパンツから俺をふるい落とすと、踏みつぶそうとしてきた。
細くて白い、まぁ今の俺にとってはとてつもなく太い柱が落ちてくる。
ついでに上を見るとパンツが見える。
バキっと俺より大きな小枝が踏まれて折れる。
小枝より小さな俺は確実に粉々にされるだろう。

聡史「やめろって!死ぬ!死ぬ!」
春海「だまりなさいなー!」
雄太「おい、何やってんだよ!」

ナイスなタイミングで雄太と翔子がやってきた。

春海「聡史に、聡史に私の、私のあああああ」
雄太「聡史いたのか?」
春海「いたというか何と言うか!」

ふと、翔子と目が合った。

翔子「えっ」
聡史「やぁ。」
翔子「何これ、聡史君?」
聡史「ははは…。」

と、いうわけで雄太と翔子にも説明を。



雄太「信じられないな。いや、でも実際こんなのになってるから信じるしかないのか」
翔子「お人形さんみたい。私の小指より小さいよ?」
聡史「とりあえず、どうやったら治るかわかんないから様子を見るしかないと思うんだ。」
雄太「そうだな…。とりあえず山頂を目指そう。あ、俺、今日の上着ポケットがないんだよなぁ」
春海「私は嫌ですわよ!さっきみたいなことになったら…」
雄太「さっきみたい?」
春海「何でもないですわ!」
翔子「じゃ、あたしのスカートのポケットに入る?」
雄太「そうしよう。」
聡史「すまんな…。」

と、言うわけで俺は翔子のスカートの後ろポケットの中に入ることにした。
ポケットの中はいい匂いがする。
飴玉が入ってる。今の俺と同じぐらいの大きさだ。

翔子「暑くなったら言ってね。」
聡史「おう。」

3人+1人は山頂を目指し、歩き出した。
たまに、飴玉と柔らかいお尻に挟まれて気持ちいい。
って、何を呑気なこと考えてるんだ俺は!



先生「では点呼を取るぞー。…あれ、川口はどうした?」
雄太「トイレに行ってます。何か具合悪そうだから、戻るのに時間かかるかも。」
聡史「(雄太ナイス!)」
先生「そうか。じゃあ、これからのことを説明するぞ。」

俺たちはどうやら、銀崋山山頂にあるホテルに泊まるらしい。
地元の中学生も遠足で泊まっているらしい。
自分たちの方が年上なのだから、トラブル等ないようにとのことだ。
男女分かれて、それぞれの部屋に入る。

聡史「(あれ?俺、このまま女子の部屋に行くの?)」
案の定、翔子は俺をポケットに入れたまま、部屋に向かってしまった。
女子は2〜3人組の部屋になるらしい。男子は大勢いるが広い部屋を3グループに分かれて使うという。
何だこの格差は。
翔子は同じクラスの千陽と同じ部屋になっていた。



翔子「ここがあたしたちの部屋ね。」
千陽「そうね、あー疲れた。」

千陽が横になる。

翔子「あたしも疲れたぁ。」

そう言うと、翔子はベッドの上に座ってしまった。

ぎゅむっ

聡史「(おいおいおい!俺まだポケットの中だって!)」

幸い、翔子の柔らかい尻と柔らかいベッドに挟まれて全身複雑骨折というわけにはならなかったが…。

聡史「(おい、気付け!気付け!)」
千陽「トイレ行ってくるわー」
翔子「うん。」

千陽がトイレに行った。よし、今なら声を出せる!そう思った矢先…

すぅぅ〜

翔子「ふぅ…。」
聡史「!?(こいつ、まさか今、すかした!?く、臭い…)うぇ、ゲホっ!ゲホっ!」
翔子「あっ!聡史君!ごめん忘れてた!…ってか今の!」
聡史「ははははは」

翔子は俺の咳で、ようやく気づいてくれた。
しかし顔を真っ赤にしている。
1人になって気が緩んだのだろう。

翔子「今の、聞かなかったことにしてね?」

思春期の女の子だ。いくら幼馴染とはいえ恥ずかしいだろう・
俺は首を縦に振ることしかできなかった。
千陽がトイレから出てくる。

千陽「どうしたの翔子?独り言?」
翔子「え?ううん、何でもないよ!あたしもトイレ!」

今度はスカートの前ポケットに俺を入れた。
が、穴があいていて俺はベッドの上に落ちてしまった。
翔子はそれに気付かないまま、トイレに入ってしまった。

聡史「いてててて…。なんでこう、運が悪いというか何と言うか」

そんなことを言ってる間に、目の前が暗くなったと思ったら、千陽の巨大な尻が降りてきた。

聡史「(またかよおおおおおお!)」

俺は何とか千陽のホットパンツの尻の割れ目の部分に退避し、潰されることは避けた。
しかし、どうすればいいんだここから。
てか暑い!と、千陽が尻を動かしだした。何やってんだこいつ?

千陽「ほっ」

ボフッ!!!
千陽は強烈なのをかましてきた。

千陽「溜まってんのかなぁ〜」

ブブッ…ぷすっ
俺がいるのなんてお構いなしに屁を浴びせてくる。
千陽は割と大雑把であけっぴろげな性格で、男子の前でも平気で下ネタを言うし、くしゃみも思いっきりする。
そんな感じで任期は非常に高い。
が、こんなところでまでそんな大胆にされても…。
尻とベッドの間というほぼ密閉された空間にメタンガスが充満する。
酸欠になりそうだ。
と、千陽は立ちあがった。
なんとか新鮮な空気を吸う俺。
深呼吸をしていると、頭上から服が降ってきた。
そして、翔子がやや焦った表情でトイレから出てきた。

翔子「あれ、何で千陽着替えてるの?」
千陽「山登りで結構、汗かいちゃったからねー。多めに着替え持ってきといてよかったよ。」
翔子「そう…。」

翔子は俺を探している。
しかし俺は千陽が今脱いだシャツの下だ。俺からは翔子が見えるが翔子からは俺は見えないだろう。

千陽「どうしたの?」
翔子「え、あぁ、ネックレスを落としちゃって…。」
千陽「んー、見てないなぁ。さて、これは洗濯だね。」

千陽は俺ごと着ていた服を持ち上げ、洗濯かごに入れようとした。
洗濯されることだけは回避しなければならない!
俺は無我夢中で服の中から脱出し、思いっきりジャンプした。
ぽむっ
…何か柔らかいものの中に着地したぞ?
俺は何かにつかまっている。ピンク色の出っ張りだ。周りがやたら柔らかい。
そして甘酸っぱいにおいがする。
まさかここって…。

翔子「(ちょっと危険だけど電話してみるしかないか…。)」

ブブブ…ブブブ…

聡史「(え!?このタイミングで!?)」
千陽「あひぃん!」
翔子「何?どうしたの?」
千陽「ダメ、そこはダメ…。あっ」
翔子「何何何!?」

千陽は倒れてしまった。
その隙に千陽の胸から脱出する。ブラジャーぐらいつけろよな…。
あ、でもつけてなかったら引っかかってなかったか。
てか、こんなに感じるものなの?女の子って。

翔子「あっ。」

翔子はやっと俺を見つけてくれたようだ。
そして千陽も何とか立ち上がった。

千陽「ごめん、取りみだしちゃって。」
翔子「うん、何ともないの?」
千陽「うん、ごめん、服に虫が入ってたんだと思う。」
翔子「そ、そうなの?」



そんな感じで、しおりによると今後は自由時間→風呂→焼肉
らしい。焼き肉が食えないのが残念だが…。風呂はどうするんだろう俺。
そして雄太はその頃。

先生「ホテルに着いてから川口を見てないが、知らないか?」
雄太「聡史ならトイレですよ。まだ腹が痛いみたいで…。」
先生「そうか、ならいいんだが。何かあったら心配だからなぁ」
雄太「何もないと思いますよ!」

頑張ってくれていた。

続く。