通勤する者、通学する者、夜が明けてようやく家へと帰る者。様々な人を思いを物を乗せ、今日も電車は走る。
 そんな平穏な朝の風景が突然降って来た巨大なブーツに置き換わる。砂礫を滝のように流して持ち上がるその踵から、ぺらぺらの鉄板に成り果てた電車が剥がれ落ちて乾いた叫びを上げた。
 ブーツを上へと辿れば真っ白で柔らかそうな太股が筒口から溢れ、黒の色っぽいミニスカートが作る影の中へと伸びている。裾を出した白のブラウスがその上に重なり、彼女のスカート丈は実際以上に短く見えた。ブラウスを持ち上げる二つの小山は彼女の胸。その上から人々を見下ろす顔はその胸や身体とは対照的にやや子供っぽさが残る可愛らしい顔。蜂蜜色のセミロングに碧眼も相まってまるで人形のように綺麗だった。ブーツを除けば、まるでどこかの国の学生のような出で立ちのその少女、名をキアラ。魔法が使えることと2匹の龍の保護者である事を除けばごく普通の少女である。
 彼女の身長、165センチ。しかしそれは100分の1サイズにまで縮小されたこの国の人々から見れば165メートル、高層ビルにも匹敵する巨人となる。
「皆さん、今日のご飯ですよ~」
 そんな巨人が、パンの入ったバスケットを片手に、ずかずかと高層ビル群に向かって歩いていく。勿論足元にひしめく家や人々を踏み潰し蹴散らしながら。彼女は再生魔法の使い手。時の因果を断ち切り、起きてしまった事を巻き戻す強力無比な魔法だ。その力によって後からいくらでも修復できるが故に、足元の惨憺たる被害のことなど気にする素振りを見せない。
 その一歩ごとに、足元の人々にとっては耐え難いほどの地震が巻き起こり、ブーツの裏に張り付いた瓦礫が泥のようにぼろぼろと零れてはあちこちで二次被害を生じさせた。
 やがて彼女はこの国に幾つか存在しているビル群にたどり着くと、そこに待機していた飛空挺にパンを預けた。最新の技術を使った飛空挺もこのサイズ、30センチ程度では全くの無力。パンの重みを受けた飛空挺は、ふらふらと危なっかしく左右に揺らめいて今にも墜落しそうだ。
 そしてそんな飛空挺の姿を楽しそうに見守るキアラ。一生懸命で可愛らしいな、などと思いつつも墜落されてはパンがもったいないのでその機体をそっと支えてやる。
 彼らからすれば圧倒的で絶対的なキアラの力。ここに居ると、自分が本当に巨人になったような気がして楽しい。こうして彼らを助けてやる事もできれば、気まぐれにビルを壊してしまう事だって出来る。
 だからたとえば、この可愛らしいペット達を相手に、少しばかり嗜虐的な欲求を満たす事だって……。
 少し脚を持ち上げれば、足元で巻き起こるのは沢山の小さな悲鳴。百分の一サイズの人間達が逃げ回る、その必死さがとてもとても可愛らしい。
 一歩踏み出せば、キアラのブーツは家を2軒まるまる下敷きに押し潰し乾いた木の枝を踏み砕いたような感触を得る。勿論、そこにいたであろう小人達もぺっちゃんこに押し潰して。
 圧倒的で絶対的な力の快感。まるで自分が怪獣になったかのような、或いは神様になったかのような錯覚が、普段は優しいはずのキアラの理性を侵していく。
 もっと壊したい。大丈夫、どうせ後で直せるんだから……。
 ずしん、ずしん。歩き出すキアラ。持ち上がることすら信じられないほどの、ビルのような巨大なニーハイブーツが大地を踏み鳴らし町を蹴立てて動き出す。そのたびに、幾多もの家が押し潰され、車が潰され、そして数え切れない人間達がキアラのブーツの底の赤いシミと果てた。
 気持ちいい。
 キアラは思わずぶるっと身震いする。建物を踏み潰すこの感触、そして多くの人間を踏み殺してしまっているという背徳感がぞくぞくと彼女の全身を駆け巡った。今キアラが踏み潰しているのはただの模型ではない。実際にそこに人が住み、生活を営む生きた家なのだ。その有機的な概念を踏み潰す怪獣ごっこは、強大な力に麻痺した脳に突き刺さる鮮烈な快感となってキアラを支配して行く。
 あくまで来た道とは違う道を通って帰ろうと思っていたキアラだったが、あと数歩のところで町を出られるはずのところに来て彼女はこの縮小された国を振り返った。
 整然と並んだ機能美のなかに、ぺちゃんこに潰れた家々がキアラの足跡を模って点々と続いている。キアラの巻き起こした破壊の爪跡、この場において強すぎる力の証。それらを見るキアラの中に巻き起こるのは、もう少しの間だけ巨人となってこの小さな可愛いペット達を蹂躙したいという歪んだ欲望だった。
「私、もう少しだけ貴方達と遊んでいきたくなっちゃった」
 キアラは熱く紅潮した頬に手を当てて可愛らしく媚びた。勿論相手の答え、その是非を問うつもりはない。毎日こうしてちゃんと餌は与えているのだから、少しくらい好きにさせてくれても罰は当たらないだろう。
 キアラは下着が露になるのも構わず、高々と脚を上げた。歩くという行為の範疇を超えて、明確に踏み潰すためにだ。彼女の脚に引きずられて瓦礫が天高く巻き上げられ、そして踏み下ろされる足に散らされて乱舞する。一際高い音を立てて足の下で砕けたのは、町の中でも高めの集合住宅だった。キアラのニーハイブーツから零れ出る太股がその柔らかさを主張するかのように揺れる。それほどまでの威力をもって踏み下ろされた足は集合住宅を真ん中で二分して断ち、遅れて伝播する衝撃は既に大破したそれを爆散させ、周囲の家々すらも砕いて走り抜けた。
 おそらく何十人もの人間を今の一歩で踏み潰したはずの少女は、舞い上がる瓦礫に目を細めつつも楽しそうに笑う。
 そして今度は立った今壊滅的な破壊をもたらしたその美しくしも恐ろしい右足に銃身を預け、少し折り曲げバネとする。
 ぴょん、と可愛らしくジャンプするキアラ。けれどそれは足元の小人達から見ればまさに恐怖そのもの。ビルのように巨大な身体が大地を蹴って飛び上がる。周囲の家々と比べて信じられないほど大きなブーツが住宅の亡骸を散らして地面を離れ、それに送れて嵐を纏った左足が頭上を通り抜け右足との位置関係を逆転させる。天頂には下着に覆われた巨大なお尻。それを支える真っ白な太股の柱を下に辿ってもそれは地面にはついておらず、直下で見上げる人間達は皆その巨大なお尻が降って来るのではないかと恐怖におののいた。
 けれど、キアラにはそんなつもりはなかったらしく、彼女はしっかりと左足で住宅街を踏みしめて着地した。まるで水溜りに飛び込んだかのように跳ね上がる町の欠片たち。波紋のように広がる破壊の輪が語る自分の巨大さ、力の強さ。
 体中をぞくぞくと駆け巡る快感に自分の胸をぎゅっと抱きしめ、キアラは恍惚とした表情を浮かべた。
 だんだんとエスカレートして行く欲求。踏み潰す事に飽きたわけでもないし、むしろもっとやりたいとすら思うのだけれど、キアラの体はそれ以上を求めて熱くうずく。
 ずしん、ずしんと足音を立てて、膝の高さにも満たない小さなビルをいくつも踏み潰し、キアラはこの近辺で最も高いビルと向き合った。
「ふふっ……やっぱり怪獣になるって、気持ちいい……っ。なんだか、身体が凄く熱くなって……私、もう我慢できないかも……」
 彼女は足元を逃げ惑う住人達を見下ろして、ミニスカートから伸びる皇かで色っぽい太股を撫でた。皮のオーバーニーブーツに覆われたすらりと長い彼女の脚が地鳴りを伴ってもじもじと身じろぎをする。
 頬を紅潮させ、蜂蜜色の艶やかな金髪を指でくるくると弄くり少し恥ずかしそうにはにかむキアラ。彼女が何をするつもりかは、誰が見てもおおよそ明白だった。家々を踏み潰して暴れ回る、その行為が与える強力すぎる力の快感。それは容易に性的な興奮へと転換され、塔のような白い脚の間に見える下着は既にジワリと湿っている。
 ブーツに覆われた脚が町を下敷きにして膝をつく。バキバキと轟く木製の悲鳴。衝撃に耐えかねた屋根瓦が力なく流れ落ち、無理が生じた壁は爆ぜるようにして砕け散った。住宅だろうが道路だろうが容赦なく破断させ、置き換わるようにしてキアラのブーツが横たわる。
 そしてそれだけに終わらず、彼女はさらに腰を落として逆座、いわゆる女の子座りとなった。幸か不幸か彼女の間接はとても柔らかく、真っ白で皇かな生地に覆われた彼女のお尻がぺたんと地面についてしまう。当然、そこにあった住宅達を数件纏めてその下に押し潰して。
 ビルと向かい合うように座り込んだキアラ。彼女の股と高く聳える高層ビルの織り成す3角形に囚われた人々が今回の犠牲者のようだ。
 キアラはまずはブラウスのボタンを外して、童顔にしては大きめの胸をはだけさせた。最初からそういうつもりだったのだろうか、その豊かな胸を押さえる下着の類は一切見受けられない。町を踏み潰しながら歩く度に揺れる乳房、その先が服に擦れて気持ちがいいのだろう。ピンと勃起した桃色の可愛らしくも巨大な乳首が薄手の布を押しのけて現れた。
「ふふっ……どうです? 大きさにはそこまで自身は無いけど……綺麗でしょう?」
 キアラは胸を撫でるようになぞって、そしてアンダーバストへと至った手でそれを持ち上げ寄せて見せた。小山のような、列車程度なら簡単に挟んで揉み潰せてしまうであろう乳房がむにむにと形を変えてせめぎあう。彼女がその手を離すと、自由になった乳房は大気を引きずって重々しくブゥンブゥンと揺れ踊った。
 そして彼女はスカートをめくり上げ純白の下着を惜しげもなく露出させた。こちらももとよりそのつもりだったのだろう、腰に掛かったリボン結びをするりと解けば簡単に脱ぎ捨てる事ができる。
 光を捉えて眩しく輝くのはキアラの金色の陰毛。まるで麦畑のように広大で、それでいて柔らかそうなその草原の下に怪物の口がひくひくと疼いている。
 恥部を露出し、恥ずかしさで真っ赤に染まるキアラの頬。けれど、こうして巨人となると、そんな恥ずかしさまでもが快感に変わるように思えた。股の間に囚われた人々は、こんなところを見せつけられても何も出来ない無力感を味わっているのだと思うと、自分が巨大であるという実感と共にじわりと興奮が沸いてくる。
「はぁ、はぁ……来て、来て下さい……そうじゃないと私、このビルに抱きついちゃいますよ?」
 キアラはビルに腕を回して彼らをまくし立てた。その際に彼女のツンと勃起した乳首がビルの窓ガラスを突き破り窓際に並べられたデスクを突き崩す。
「ひゃっ!! っ……ふふっ、ほら、私はもう準備おっけーなんですから、あまり女の子を待たせないでください」
 今度はビルの壁面にその桜色の唇をちゅっと押し当ててのキス。まるでビルを相手におねだりしているかのようで、けれど彼女はちゃんとその中の人間を見据えていた。柔らかな唇の間からちろっと舌を伸ばすと、彼女の舌はいとも容易く外壁を砕いてビルの中に侵入し、逃げ遅れた人間をぎゅーっと壁に押し当てたのだ。そしてそのまま器用に舌を操ってその人間をお口の中へとご招待。
「ふふっ、わらしの口のなかれ暴れれまふ……可愛いれすね」
 もごもごと舌で人間を弄ぶキアラ。ビルの中の人間達に見せつけるようにして口を開けば、そこには確かに人間の姿。一瞬開いた彼女の口からどうにか出ようと必死でもがくが、勿論それが成就する前にキアラの口はガチンと閉じて。
 ごっくん。
 キアラの可愛らしい喉仏がぴくりと動いた。
「ごめんなさい、後で出してあげるから今は我慢して……」
 お腹の中の人間にそっと囁くキアラ。口の中で魔法をかけた為彼がキアラの胃液で溶ける事はないが、しかし胃の蠕動に激しくシェイクされるのはやはり大変だろう。
 とはいえ、それより今はこうして恐怖を煽ってやらなければ。
「あーあ、貴方達が遅いからつい食べちゃいましたよ……みなさんも、私の上のお口で食べられたくなかったら、ね?」
 お腹の辺りをさすりさすり、キアラはビルの中の人々に微笑みかけた。さらにそれを追い討って細く可愛らしい指でビルの壁面をなぞれば、ばらばらと剥がれ落ちる窓ガラス。透明とはいえ一枚あった境界が砕かれる恐怖は想像を絶する。次は自分達が食べられてしまうかもしれないのだ。
 恐怖に屈して観念した人間達が少しずつではあるがビルから出てきて、キアラの太ももの間に集まり始めた。
「そう、いい子にしていれば、私に従っていれば大丈夫ですよ。ほら、もっと近くに……触ってみても、いいんですよ?」
 キアラはここであえて、極限の緊張状態にある彼らにそっと優しく声をかけた。下げて上げる、先ほどまでの人間を食べてしまうような恐ろしい怪獣から優しい女の子へ。この落差がかえってキアラを魅力的に見せるのだ。
 太股の間に囚われた人間達は最初こそ戸惑っていたが、キアラは彼らから見て巨大であるとはいえそこそこの美少女でもあり。その中の何人かが恐る恐る彼女の太股に歩み寄ってその小さな手で皇かな肌をおっかなびっくりそーっと触り始めた。
 とても小さな人間の、とても小さな手にさわさわと撫でられる感触。とてもくすぐったくて、思わず太股を閉じてしまいそうになる。けれど、ここでそれをやったら台無しだ。
「そうそう、もっと私に甘えていいんですよ……?」
 キアラはその白く柔らかな太股を撫でて露骨に誘惑した。先ほどからずっと獲物を待ちわびてヒクヒクと熱く疼くキアラの秘所。そろそろ頃合い、小人達もキアラも、お互いに辛抱たまらん状態だ。だが、さすがにここにそのまま人間を入れるとなると簡単に押し潰してしまっておそらく気持ちよくもない。だから彼女は小人と自分の間に、一枚インターフェイスを噛ませることにした。
 手を伸ばせば届くところに、先ほど踏み潰してしまった列車の車両がぺらぺらの鉄板となって転がっている。当然このままでは使い物にならないが、この手の修繕はお手の物。魔法の杖など使わずとも手でそっと撫でるだけで無傷の電車がその手に蘇る。まるで手品かなにかのようであった。
「私のナカに入ってみたい人はこの電車にご乗車下さい」
 太股の間に降り立つ、実物大なら40トンはあるであろう車両。普通ならばこんな怪獣女の言うとおりにするなんてあり得ない、けれど彼らにとってキアラはもはや怪獣女ではなく可愛らしい女の子。キアラの言うとおりにしていればきっと護ってもらえるという庇護欲も相まってか、彼女の言う事に逆らうものはなく。
 最後のほうまで迷っていた者もいたが、キアラに優しく微笑みかけられるとおずおずと電車の中に乗り込んでいった。
 キアラ行きの満員電車が彼女の巨大な手にがしっと掴まれて持ち上がる。途中下車は不可能。
「んっ……むぐ……」
 まずは最初の通過駅、キアラの口腔。開かれた可愛らしく柔らかい唇がアルミの車体を咥えてちゅぽちゅぽとしゃぶる。魔力灯の灯された車内から漏れ出る光が巨岩のような歯を照らし出し、まるで映画やアトラクションのよう。
 口の中から引きぬかれ、外の光が瞼を刺す。やや遅れて明順応する視界には、ツゥと引かれた唾液の糸。下唇を噛んで糸を切る愛らしい顔が遠ざかり、小山ほどもある形のいい胸が過ぎる。下降の作る無重力が数十メートルも続き、そして急激な減速に強まるG。電車の窓から見える景色は聳え立つ太股の壁、そして正面には彼女の大事なところ。
 いよいよ本番、キアラの洞窟に電車が突入する。大木のような指に広げられた大陰唇、そして姿を現す小陰唇。肉の壁に押し当てられ、その柔らかな壁にある割れ目をめりめりと押し広げて列車はやや強引にキアラの中へと侵入した。
「あっ、あぁっ……小人さんが私のっ……ナカに……!!」
 頬を赤らめ掠れた喘ぎ声を上げるキアラ。電車が与える物理的な刺激もあるが、しかしそれ以上に沢山の人間を自分の恥ずかしいところに押し込んでしまったという裏返った快感がゾクゾクと彼女を蝕むのだ。
 つぷぅっ、という音を最後に電車が完全に膣内に飲み込まれると、キアラは快感に崩れるようにしてビルに寄りかかった。彼女の美乳が外装を打ち破り、ビルのフロアをいくつも砕いてめり込むように侵入する。
「っはぁ……っあ……いいっ!」
 恋人に抱きつくようにビルに腕を回し、冷たい壁面に熱く火照った頬を摺り寄せる。バラバラと剥がれ落ちる外装材にむき出しになるコンクリート。外壁を簡単にゆがめてめり込む腕。
 膣で電車を優しく抱きしめれば、ミシミシと歪む鉄の箱に慌てふためく彼らの気配。ビルを抱きしめ沢山の人々を膣内に挿入している、その実感が改めて認識させてくれる自分の巨大さに高まる興奮。
 電車を引っ張り出し、また押し込み。それだけでは物足りず、逆座に折り曲げた脚を動かしてブーツの脛で町を凪ぐ。可愛らしい皮のブーツが、一見堅牢そうに見える雑居ビルを砕き猛々たる爆煙を巻き起こして押し進むその様は巨大な重機。
 破壊と肉体的な快感。息もつかせず襲い来るそれらに耐えかね、キアラは思わず力の加減を忘れてビルを抱きしめてしまった。彼女の腕はいとも簡単に壁を突き破り、ビルの構造を支える柱を次々に折って、キアラ自身の乳房にぶつかった。ぼふっつ、と白い煙を吐いて、構造計算されたビルに限界が訪れる。
 キアラに抱き潰されたビルが崩れ落ちるのと、彼女の限界はほぼ同時。
「っ……もう、だめぇ……ッ!!」
  太股を濡らす暖かい液体。一瞬ホワイトアウトする思考に、力加減など出来るはずもなく。彼女の膣は男性のアレを絞りとるようにキュウゥゥッと締まって、中の電車を押し潰してしまった。せっかく信頼してくれたのに、と思いつつもそんな背徳感が歪んだ愛情を刺激し、快楽の余韻に充実感を与える。
 逆座を崩し、背後の雑居ビルを押し倒し潰して寝転がるキアラ。
「ふふっ、みなさん……私のためにありがとう御座いました。歪んでるって、分かってます。けど……大好きですよ」



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いつもの割とどうでもいい話
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縮小された国
無謀にもクレアに喧嘩を売ってクレアの玩具にされ滅ぼされた挙句、結構危険な国だったので縮小され飼い殺しにされている。
世話役のキアラとの関係は悪くはなく、庇護欲からかキアラを慕う人間も少なくない。キアラだって別に毎日こんな大暴れをしているわけではなく、ちゃんと彼らの世話をしている。が、彼女とて人間なので欲はあるし、したくなっちゃう時ぐらいあるのである。週3くらいで。
強力な呪いを扱う呪詛代行が主力産業だった国だが、既にそんな力もない。
恨みを買うことの恐ろしさを知っているからか、国民の気質は基本的に穏やか。