登場人物



綾乃(お嬢様)


裕太(執事)










































綾乃「裕太!お腹がすいたわ!夕飯の支度をしなさい!」


裕太「かしこまりました、綾乃お嬢様。」



裕太は綾乃の指示で夕飯の支度をしにキッチンへと向かう。そして今日の夕飯はグラタンである。グラタンを作っている最中、綾乃が隠れて様子を見ていた。



綾乃「うふふ、時間がかかるから暇つぶしにお相手してもらいますわ!」


裕太「よし、完成だ。お嬢様は猫舌だからな、少し冷ましてから行くか。」


綾乃「いまね!えい!!」


裕太「うわ、なんだ!?」



ゆうたは眩しい光に気を失った。目が覚めると、裕太はなんと、グラタンの中にいた!



裕太「ここは一体、ま、まさか、僕が作ったグラタンの中なのでは!?またお嬢様の仕業か...。」


綾乃「やった!ゆうたを小さくすることに成功したわ!さて、いじめに行きますわ!」



裕太を探しに綾乃はキッチンへと来た。しかし裕太の姿はどこにもなかった。



綾乃「もう!どこいったのよあいつ!これじゃあお遊びできないじゃない!後で怒ってやるんだから!」


裕太「綾乃お嬢様!お気づき下さい!綾乃お嬢様ーーーーー!」


綾乃「まあいいわ、グラタンを食べたらまた探しに行きますわ。」



あやのは自分の部屋にグラタンを持っていき、全部食べてしまった。もちろんグラタンの中にいた裕太も綾乃の口の中に真っ逆さまである。



裕太「なんてこった...、まさか気が付かずに食べられてしまうとは...。ん?これはお嬢様が食べたグラタンの食べかす?全く、固形がたくさん残ってる。よく噛まないなぁ。」



裕太は綾乃の身体の中から抜け出す方法を考えた。



裕太「よし、まずはくすぐってみるか。こちょこちょこちょこちょ。」


綾乃「!?うふふ!な、何これ!?」


裕太「だめか、ならば思いっきり刺激して!えい!!」


綾乃「ヒックーーーーーーー!」



綾乃のしゃっくりの勢いで飛ばされた裕太。しかしたどり着いた先は綾乃の鼻の中だった。



裕太「今度は鼻か。だったら同じように刺激してくしゃみで抜け出すまでだ。それ、こちょこちょこちょこちょ。」


綾乃「こ、今度は鼻が!ファックショーーーーーーン!」


裕太「くそ、この程度の刺激じゃ足りないか、ならもっとだ!そりゃーーーーーーー!」


綾乃「ファックショーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!」



裕太「うわぁーーー!」



綾乃のくしゃみにより裕太は鼻の中から抜け出せた。そして着いた先が綾乃の手の中だった。



綾乃は手を拭こうと手を見たら、小さな点が。それは裕太で綾乃もすぐに気がついた。



綾乃「あんたどこにいたのよ!?」


裕太「お嬢様にグラタンと一緒に食べられてしまったのです。それよりお嬢様、よく噛んで食べますように。」



綾乃「お、大きなお世話よ!!そんなこと言うからもう1回食べてやるわ!」


裕太「待ってくださいお嬢様!」


綾乃「ぱく、ゴックン。」



裕太はしばらく綾乃の胃の中に送り込まれてしまった。吐き出したあともすぐには口を聞いてはくれなかった。









終わり。