「ただいま~」
 8畳ほどの部屋に部屋の主だろうか、ブレザー制服に身を包んだ少女が入ってきた。
 外はすでに暗くなっており、室内は真っ暗だ。少女は鞄を置き、部屋着に着替えると再び部屋の外へ出て行った。

******

「Gyoooooooooo!!!」
 とある街に巨大な・・・怪獣が現れた。
 190mほどある巨躯に長いしっぽ、それらを黒い岩のようなもので覆ったそれは突如としてその街の夜の静寂を打ち破った。
 その尻尾で建物をなぎ払い、自らの進路上に高層ビルはその大質量の衝突を持ってして粉々に破壊する。更には口から熱線を吐き、街を、そして人々を焼き払った。
 街のあちこちから火の手が上がり、人々は逃げ惑った。
 近くの駐屯地から軍隊が出動する。怪獣を戦車で取り囲み、上空をヘリや戦闘機が包囲する。
 軍による反撃が始まった。

******

 再び少女が部屋に戻ってくる。風呂に入ってきたところなのかショートボブが濡れている。
「勉強がこんなに大変だなんて思わなかった」
 少女が先ほど無造作に放り出した鞄の口から、教科書とともに塾のテキスト、そして高校入試の過去問が覗いている。
「2年生のうちからこんなのじゃ身がもたないよ。はぁ」
 部屋の電気はつけないまま、ベッドに腰掛け近くの机から箱ティッシュを取る。そしておもむろに着ていた服を脱ぎだした。
 月明かりに、まるで人形のように整った歳相応に美しく可愛らしい顔、青みがかったシルバーブロンドの髪、黒いレース地の下着に包まれた少女の凹凸の乏しい幼く未成熟な肉体ときめ細やかでみずみずしい素肌が照らされ、どことなく淫靡な雰囲気を漂わせる。
「あっ・・・」
 少女はその下に来ていたブラ越しに自らの胸もみほぐしていく。自らの気分の高まりを感じつつ、少女はブラを外した。
「はあ・・・はぁ・・・」
 手の動きはより激しくなり、少女の頬が紅潮する。
左手で自らの胸を激しくもみほぐしながら、右手で器用にパンティを脱ぐ。
「今日はアレ使っちゃおう」
 少女がそうつぶやくと、突然鈍い青のような色をした直径30センチほどで、厚みは全く無い円状の何かが発生した。少女はおもむろにそこへ右手を差し込むと、細長い先端は丸みを帯びた円錐上になっている円柱状の物体を取り出した。
「今日のはすごく、いいかんじ」
 全体が黒で塗られ、導体に白いペンキでキルリ文字が印字されているそれをまじまじと見つめ、少女はそうつぶやいた。
 某国のミサイルサイロに保管されていた弾道ミサイル。少女はそれを1/100に縮小して拝借していた。
 つばをゴクリと飲み込む。それを股間にあてがう。
「ひゃうん」
 体中に電流のように快感が走り、ピクリと痙攣する。少女の膣の中はもう十分濡れている。それを受け入れる準備はすでに完了していた。
 それを中に挿入する・・・
 その瞬間になって、机の上に置かれた少女のスマートフォンがけたたましい警戒音を発した。
「むう・・・」
 ムードに水を差され、不機嫌そうな表情を浮かべながら、弾道ミサイルを机の上に投げ出しスマートフォンの通知を確認した。
 そこには、突如として巨大な怪獣が出現したこと、そしてあたり一面に避難勧告が出されたことが表示されていた。
 ニュースサイトを開くと火の海になった街と我が物顔で熱線を吐き出す怪獣、そしてそれを退治しようと奮闘する軍の写真が掲載されていた。
「めんどくさい」
 それを確認少女は顔をさらに不機嫌にし、溜息をついた。
 そして少女の裸体が突如としてまばゆい光に包まれ、消えた。

*****

 軍は苦戦を強いられていた。すでに多くの銃弾に砲弾、ミサイルを怪獣に浴びせているものの怪獣の勢いはほとんど衰えていない。
 すでにこの街の4分の1近くが瓦礫の山と化し、あちこちから火の手が上がっている。
 使用砲弾量とともに死者数も眼を見張るほど増えていっている。それで得られた成果はヤツの体表面に増えた多少の傷だけ。また怪獣が熱線を吐く。隊員たちの士気は徐々に失われていっていた。
 そこへ、突如あたり一面がまばゆい光に包まれたかと思うと巨大な少女が現れた。
 中学生位だろうか、まるで人形のように大人になりかけの少女の、歳相応に幼くも整った美しくも可愛らしい顔をしている。ただ、そこの浮かべられているのは、ひどく不満気な表情だった。
 身体は、ボディースーツというのだろうか?やや光沢を持つ素材で、少女の身体にピッタリとフィットしている。ただ背中は大きく開かれ、さらには胸の谷間からおへその部分まで大胆に露出している。そのうえ、足の付根はハイレグになっている。
 そしてニーソにブーツ。どれも近未来的なデザインで、黒地に水色を基調としたデザインがなされている。
 そして少女の腰のまわりには、何らかの機能を持っているのだろうか?白地に彼女の服と同じような水色を基調とした、近未来的なデザインが施されている巨大な機械がとりついていた。
 身体のラインがはっきりと出る上に露出が非常に多いその装いは、少女の幼く未成熟の肉体を、満月の月明かりと主に淫靡に演出していた。