誰も信じてくれなかったけれど、私は宇宙人に誘拐されたことがある。
去年のはじめごろだったと思う。中学校から帰る途中に友達と別れた直後、周りを変な光りに包まれたと思ったら宇宙船の中に私はいた。
宇宙怪獣による被害が増えている。ぜひともその退治に協力してほしい。
君の星もその被害にあうかもしれないのだから。
もっともわれわれのテクノロジーを提供するから、もちろん我々の星にも協力してもらう。
そういう説明を受け、有無を言わさず手術室のような空間に押し込まれた。
ジンタイカイゾウ・・・そう言っているのが聞こえた。
よくわからない機械を体の中に埋め込まれた。
念じると水着のようなコスチュームにメカメカしい機械軍が取り付けられた格好になった。
その後宇宙人の言う通りに、私にインストールしたというレーザー兵器を、宇宙船の兵士が射撃練習をするという射撃場ではなったら目標物どころか宇宙船の外壁を貫通した。
そのあと、宇宙船に乗り合わせた兵士たちに襲いかかられた。
彼らの武器、レーザー銃やビームサーベルは私に傷一つつけられなかた。
わたし、強くなったんだ。そう思った。
気づくと射撃場がある区画は宇宙船から切り離されていて、私は宇宙空間に放り出された。
そして、宇宙船の主砲で撃たれた。
無傷だった。痛くもなかった。
いきなりひとのことを誘拐して私の同意を得ないまま人の体をいじり、挙句の果てに殺そうとするとは何事だ。
怒りに任せてレーザーを放った。宇宙船からの主砲と力比べになり、あっさり私が勝った。
宇宙船は崩壊していき、宇宙空間に無償の私だけが残された。
宇宙船は脆かったけど、宇宙人たちが与えてくれたチカラはすごかった。
強力なレーザービーム、重力制御、物体のテレポート、極めつけが物体の大きさを自由に変えられるの力。
ほかにもいろいろできるらしい。
宇宙空間をさまよい、連れ去られてから数日後なんとか家の近くまでたどり着いたところで、警察の人に保護された。
私は家出をしたことになっていて、親からもおまわりさんからもこっぴどく叱られた。
あったことを正直に話したけれど、誰も私のことを信じてくれなかった。
宇宙人がくれたチカラは、騒がれるのが嫌だったから周囲にはバレないように気をつけつつも、便利に使わせてもらっている。
エッチな気分になったとき、道具に困らないのはいい。
しばらく平穏な日常を謳歌していた私だったのだけれど、ついにこのちからを使わなければいけない場面に遭遇したらしい。
怪獣が出現したのだ。
190m程らしいということで、内心めんどくさいと思いながらも1000倍に自分の体を拡大させ怪獣のそばへテレポートした。
いろいろなものを小さくしてオモチャにしてきた私だけれど、自分の体を大きくして街へ出るのはじめてだった。
足元に模型のような街並みが広がり、とアリのような大きさのニンゲンがうじゃうじゃいるというのはなかなか新鮮だった。
すごく恥ずかしい格好をして大勢の人の前に立っているという自覚はあるものの、どうしても大きさが違いすぎて自分と同じ人間だと思えないせいか、羞恥心は感じなかった。
私は右足を大きく上げると、宇宙怪獣というのだろうその茶色い爬虫類のようなもののうえにゆっくりとおろした。
グチャリと嫌な音がして、ブーツのしたであっさりとそいつは潰れた。
「死骸が残ってても邪魔だよね?」
そうおもってレーザーを怪獣にむかって短く放つ。あまりに長く当てすぎる街どころかこの惑星にダメージをあたえてそうでこわい。
怪獣は蒸発し、跡形もなく消え去った。周りも少々更地になってしまったが仕方がないだろう。
ふと我に返ってあたりを見渡すと、街なかを必死で逃げ回っていた人たちだけでなく、先程まで必死で怪獣を攻撃していた兵隊さんたちが呆然と私のことを見ていた。
ゾクゾクと優越感が体をくすぐった。
この人達は先程の怪獣に手も足もでない。
そしてその怪獣ですらこの私に5秒で消滅させられる程の弱さでしかない。
キュッと膣が締まり、ナカに入れてきたミサイルが自分を刺激する
「ん・・・・」
きもちいい
みんながみてる・・・
「続き、ここでしちゃおうかな」