このSSは「ブレンド・S」という漫画の二次創作となっております。
キャラの性格や設定等々、多数違う所がありますのでご了承いただけると幸いです。
苦手な方が戻るボタンをば


最新巻を開いてすぐ衝撃的なことが見えたので勢いに任せて書いてしまいました…

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「秋月くんもこれやってみて!面白いよ!」
そう言われて渡されたゲームを見る。タイトルは「VR追撃の小人」
漫画が流行り映画化されそしてゲーム化と。据え置き機でのゲームがあるのは知っていたがこちらのゲームは知らなかったな…
それにしてもあいつ読む気無くしたと言っていた割にその後読むようになってドはまりしてゲームに手を出してるじゃねーか


「VRでゲームが出ていたのか。けど俺VR機材は持ってないぞ?」
「大丈夫!私が一式に持っているから今度貸してあげるね!」

そんなわけで数日後、あいつからVR機材とゲームを渡され帰宅
飯を食べ風呂をすましスマホゲーのデイリーを終わらせひと段落。それじゃやってみるか
パッケージを見てみると「あの世界観を味わえるリアリティ!『日常が襲い掛かってくる!』体験ができるかも!?」とのことで
世界観を味わえるとなるとあの主人公のように小さくなるということなのか、それにVRとなるとまあなんとなくの想像はつくな

機材を装着しゲームを読み込み起動する、すると壮大な音楽とともにタイトルが現れ、その後設定画面が表示される

「そういえば色々設定することががあるけど、私の使ってた設定のままでやっちゃっていいよーと言っていたな」
前回使ったデータを使うという選択肢があったのでそちらを選択。すると設定画面から移り変わり、どんどんと世界が広がっていく…!


画面が映し出されていく。今さっきまで自分の部屋とは全然違う場所、テレビもベットも椅子もあるがそれがすべて遠くにあるように感じるほど巨大な空間
まさに自分が小さくなっているそのような体験
「おお…!これは確かに小人体験だな」

あたりを見渡すだけでもどれも大きくなっておりとても楽しい。VRだからこそそれがすごくリアリティ
見渡しながら無限に広がるような空間を歩きだしてみる。装飾や全体的な雰囲気から見た感じ女の子の部屋という雰囲気を感じる

歩き回ってみると目線の先に巨大な何かが立っているのが見える、近づいて確認してみると
「これゲームのケースか…?」

一つ一つがとてつもなくでかいがよく見ると見慣れたものだ。それが積みかさなり建物のようになっている
「まさに山、積みゲーの山が本当に山みたいになるとはな」

それにしてもタイトルをみると現実世界にあるものだ、それにこのラインナップ
「あいつが好きそうなラインナップだな…」

さらに歩いて探索するとまた巨大な物を発見した
「これは…バッグか。学校で使うようなやつだ」

あまりにも巨大だがこれは見覚えのある、このゲームを貸した本人、日向夏帆のものに違いない
「つまりここの空間はあいつの部屋かよ…!」

自分の部屋をVR空間に設定する。こんなプライベートなものを普通やるか!?
後日聞いてみると、「自分の部屋で小さくなって最初は感動するんだけどだんだん飽きてくるんだよねー
秋月くんにはその飽きがこないようにすれば楽しめるかな!秋月くんなら別に部屋みられても大丈夫だし」っとのことらしい。いやいやいや

あいつの部屋と認識してからこの空間にいることがすごいドキドキとしてしまう。あたりを見られねぇ!
さすがにずっといるのも心臓に悪いのでゲームを終わらそうと設定画面を出す、すると

「ん…?なんだこのボタン?」
そこに書かれていたのはリアリティモードという文字。そういえば
最後にリアリティモードってのやってみてね!と言っていたな…
「途中でやめたらちゃんと最後までやってないのー!と怒りそうだな…」

今後の事を考えると色々とめんどくさくなりそうだったのでボタンを押してみる、すると

{このモードがクリアするまでゲーム終了することができません!頑張ってクリアしましょう!}と
「はぁ!?」

設定画面を出そうとするがでない、クリアできるまでゲーム終了できないってどんなゲームだよ!

あくせくしておりと画面が突然少し揺れた。気のせいかと思ったがさらに揺れる
さらに強まる揺れに感じながらもあたりを見渡すと、遠くに巨大なものがどんどんとこちらへと近づいてくる…!?
近づくと同時に先ほどの揺れがどんどんと大きくなっていく。そして浮かび上がる巨大な黒く巨大な物。
先ほどの積みゲームの山やバッグよりも巨大な物が迫りくる!そして一番の揺れとともにその巨大な物は動きを止めた


恐る恐る黒い何かを見上げてみる。巨大な黒いビルのような建造物、黒が変わり肌色になり、チェック柄のヒラヒラとしたものものになり、黒色の盛り上がった先のものと目が合った
「まじかよ…」

『『がおー!怪獣だぞー!』』
巨大な何か、それはこのゲームを渡した制服姿の日向夏帆だった。




{巨大なモンスターが現れました!なんとかして逃げ切りましょう!}
VR画面に説明が入る。どうやらリアリティモードとは漫画の主人公のように小さくなった状態で巨大な人間から逃げるモードらしい

{巨大なモンスターは攻撃をしかけてきます、全力ダッシュで逃げ切り物に隠れながらゴール地点へと向かいましょう!}
画面にゴール地点を思われる所がマークされる。この部屋の出口である扉の前、どうやら逃げ出すには巨大なこいつの隙をつき駆け抜けるしかないようだ

{攻撃に当たってしまうとゲームオーバー!スタート地点からやり直しとなってしまいます!}
{巨大なモンスターは圧倒的な体格差である為、当たった段階でゲームオーバーです!気を付けて逃げつつゴールを目指しましょう!}

{それではスタートです!}
表示され数秒後、説明画面が終わり閉じられる


それと同時に動きを止めていた巨大日向が音をたて巨大な黒ニーソに包まれた脚を上げ、こちらに向って巨大な足裏を振り下ろしてくる…!
『『がおー!踏み潰しちゃうぞー!』」

どんどんと迫りくる巨大な黒いニーソ足裏、迫りくるあまりにも圧倒的な圧力の前に身動きができない。どんどんと画面全体が黒色に染まっていく…



ズシーンッ!!!!!!!



{ゲームオーバー……スタート地点に戻ります}






「はっ!」
意識から覚めると説明が表示されるシーンへと戻ってきた
{巨大なモンスターが現れました!なんとかして逃げ切りましょう!}

あまりにも巨大な足裏の圧力から身動きすることができなかった。どんどん迫りくる巨大な質量をもつ足裏
もしもあの漫画の主人公が同じようなことになっていたとしたらこんな体感していることなのか…!?
心臓の鼓動が止まらない、なんというリアルな体験だろうか


説明画面のまま息を整える、そして試行錯誤を繰り返す。巨大な足裏を直視したから動けなくなってしまったなら
「あいつの動きを見ないですぐに動き出せばあの圧力から向き合わなくて済むだろう……よしっ」
{それではスタートです!}


「ぬおおおおーーーーー!!!!」
説明画面が閉じられた直後猛ダッシュをかける。見なくてもわかるほど巨大な圧力が自分に向ってくるのが伝わってくる


ズシーンッ!!!!!!!


巨大な揺れを音と同時に画面がぼやける。先ほどとは違う真っ暗な画面になっていないのでゲームオーバーではないようだ
ぼやけた画面が少しづつ晴れていく、後ろには巨大な足先が鎮座していた。
今の俺の大きさはあいつの足先、足指と同じくらいの大きさらしい。透けた足指からわかる。この辺も原作と同じくらいの大きさか
そうなると今のこいつの大きさは100mくらいの大きさになるのか、30階建てのビルと同じくらいとはどんだけでかいんだ


次の攻撃に備える移動を始めるがどうやらリロードタイムがあるらしくその場でうごかない
「この間に隠れる場所を探せというわけか」

このまままっすぐ最短距離で足元を突っ切ることも考えたがその間に動き出してしまったらまた踏み潰されてしまうのが目に見えている。つまり
「ここはゴール地点方向に向かいつつも迂回してそこにある物に隠れながら行けということだな」

先ほど見つけた詰みゲームの山がちょうどその方向にあるそちらへ向かおう

ゲームの山に到着し、隠れながら巨大な日向の様子を観察する。どうやら動き始めたようだ
『『あれー?どこに行ったのかなー?』』
先ほどの踏み潰しの動作をせずにあたりをうかがっている、索敵モードにはいったかここからはスニーキングミッションということか







ゲームの山、スクールバッグ、本、段ボール箱と隠れながらゴール地点付近までやってきた
時折揺れと音を感じそちらを確認すると、どうやら隠れられるポイントを足で蹴ったり踏みつけたりしているらしい。ずっと隠れていればそれごと潰されたりしてまたゲームオーバーになってしまうのか

改めてゴール地点の方向に目を向ける
「ここから先は隠れられそうな場所が無いな…」
まっさらな空間がそこには広がっていた。隠れる場所も何もないのでバレてしまったらすぐに追いつかれてしまうだろう


「よしっ…!」
覚悟を決め、日向が後ろを向いた瞬間を見計らいゴールに向かって猛ダッシュしゴール地点へと向かう
しかしあと少しまでと思っていたゴール地点がなかなかに到達できない…!

『『あっ!見つけたぞー!』』
声と同時に揺れと音がどんどんと大きくなってくる、巨大な日向がこちらに気づき近づいてくる!

「あともう少し…!」
近そうに見えて遠かったゴールまであと少しの所で突然陰に包まれる。追いつかれたか!
走りながら後ろを見るとどんどんと迫りくる足が…ではなく巨大な身体…!?

『『よーしこうなったら最終奥義!ボディープレスだー!!』』




ズドーーーーン!!!!!!!!!




今までとは比べ物にならないと音と揺れ。そして真っ暗な画面
「またゲームオーバーか…?」

少しつづ真っ暗な画面から解消されていく、そして画面には
{ゲームクリアです!お疲れさまでした!}の文字。どうやらクリアしたようだった

「つ、疲れた…」
やっとこのゲームから解放されたという安心からかどっと疲れが出てくる、ゲームでここまで疲れることになるとは

ふとゴール地点から後ろを向く

「「ぶほっ!」」

そこにあったのは黒色のシャツから今にもはちきれんばかりの巨大な胸、地面に設置しむにっと変形し鎮座していた。
今の大きさからみるとまさにガスタンクのような巨大な胸、それが目の前に


「あいつは最後になんてものやってくれるんだーーー!!!!」


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「秋月くんゲームやった?楽しめた?」
「あっ、ちゃんとそのモードもやったんだ!どう?小さい秋月くんからみたでっかい私怖かった?」
「なるほどねー、ちゃんと怪獣になりきったかいがあったってもんよ~」
「そういえば今回は身体が小さくなる体験ができるがコンセプトのVRだったけど、今度は身体が大きくなる体験がVRゲームが出るらしいよ」
「しかもそのモード複数人モードができて色々な視点が楽しめるんだって!今度出たら一緒にやろうね!」



おわり