「ちょっと!走るの遅すぎ!ちゃんとついてきなさいよ!」
「ひっ、ごめんなさい!」
矢澤にこは男を見下ろして叱りつけた。

近未来、男は遺伝子の変化により平均身長が30cm程度になり知能も女性より低くなってしまい男は働けなくなってしまいました。
生きていくためには男は女に従属し守ってもらうことにしました。

彼は暮らす家がなくて困っていたところ、
矢澤にこに拾ってもらった。
大きな目に、ツインテールがよく似合う女の子だった。

女の子の中では男子を拾ったら紐に首輪をつけて連れ歩くのが流行っていた。
男を見せびらかしてからかって楽しむのが女の子の中で流行りとなっている。

「次遅れたら怒るからね!」
首に衝撃が走った。
彼女は首のヒモを少し引っ張っただけなのにとても痛かった。

彼女はそう釘を刺したが、追いつけるはずがない。
自分の身長はにこの足の膝辺りまでしかない。
見上げると黒いストッキングに包まれた大きな脚がどっしりと立っているが
自分はこのにこの脚の半分にも手が届かないほど小さいのだ。

学校の中では小柄な彼女は男にとってはとても大きい。
散歩でも女子との格の違いを感じさせられた。