真綾は僕のことを見下ろしている。
ぼくは21歳なのに小学五年生の真綾の膝にも届かないくらい小さい。
先生をやっていたがこの前相撲で負けてペットにされることになってしまった。

男子が縮小している現在では成人男子は女子小学生にさえ体格どころか知能も勝てなくなっていた。
昔、男子の雇用を保護する制度がまだあった頃、僕は小学校の先生をやっていた。
しかし、法律で知能も力もない男子は働いてはいけないことになってしまった。
その時に手を差し伸べてくれたのが教え子の一人だった彼女だった。
今の僕は先生でも人でもなく真綾のペット。
彼女はしゃがんで僕を両手で引き寄せる。
年下の女の子の腕がとても太く見える僕は彼女の大きな力に引き寄せられる。赤い紐と首輪を付けられた。なんてみじめなんだろう。
彼女はおしりがつくくらい膝を曲げてしゃがんでいる。
そうするとやっと僕と目線が合う。これが彼女と僕の体格差で立場の差だった。
「ほら、いくよ!」彼女は早速紐を引っ張る。とても力が強く僕は彼女に引っ張られる。首が苦しい。でも彼女はそのまま歩き続ける。「うふふ、苦しい?じゃあ走りなさいポチ!」ポチとは僕の名前だ。年端も行かない彼女に負けた僕は負け犬。犬なのでポチという安直なネーミングだったが、実際力関係も犬と飼い主、もしくはそれ以下だったのでこの名前はある程度的をいているかもしれない。彼女の歩幅は僕の歩幅の5歩分。彼女が歩くのに追い付くには僕は走らなければいけなかった。
「ふふふ、私は歩いてるだけなのにそんなに走らなきゃいけないんだね。チビだね!」チビと言われると屈辱で胸がいっぱいになる。そう。僕はチビです。チビで小学校の女の子にもペットにされる弱い存在です。だから女の子に守ってもらわないといけません。
男は女の下の存在です。男は体が小さくか弱いからです。
僕は正直真綾のペットになったことが嬉しくて仕方がなかった。
女の子の中でもまだ小さな女の子に負かされるのはとても嬉しい。しかも体も極端にではなく膝の大きさ40cmくらいとまだ世界を歩くことはできてドアを開けられなかったり抱っこされたり小学校女子に力で負けたり、彼女たちの迫力に怯えたりたくさん惨めなことを経験できるのがこの大きさなのだ。
どんなに努力してもこの大きさだと関係ない。
一生懸命走ってるのに彼女は歩いてるだけ。優雅に歩いてる彼女を必死に走っても追いつけないなんて...
もちろん彼女は僕のペースに合わせてペースを上げたりしているが早歩きになっても走る必要がないのだ。

こんなとこでも惨めな体格差を魅せつけられ僕は自分の弱さとそれによって強く見える真綾にうっとりしてしまった。
もしもう少しだけ小さくなったらゆっくり真綾様が歩いてても走らなきゃついていけないのかな?
もっと真綾様が大きく、強く見えるのかな?
そんなことばっかり考えている。

彼女が信号で足を止めると僕は膝をついてしまった。「何よ歩いてるだけでそんなへたれちゃって。弱っちいなぁ」ぼくのことを軽々と抱き上げ顔の前に僕を持ってくる。
大きな目でじっと見つめられた。

「犬だったらもっと元気なのに。ほらポチ、犬を見習いなさい!おしおきです!」
僕を抱き上げたまま片手でズボンを降ろされる。
あぁ、彼女は僕を片手で自由にできるなんて...
僕の目の前が彼女の顔ではなくなった。親指と小指でぼくのことを持ち、太ももに僕を載せた。
あぁ、なんて大きな太ももなんだろう。白くてすべすべしてて、大きい......
真綾は、女子では小さいほうなのに僕にはこんなにも大きく感じる......
なんて弱っちいんだろう.......

そして彼女はなんの苦もなく僕を膝と手で挟み込んで次の瞬間体を全部包むような手のひらでバチン!!!とおしりを叩き始めた。
痛い!!!いたい!!!、!!!
今まで経験してきたどんな怪我よりも痛かった。

なによりも逃げようとしてもこんなに小さい体じゃ無理だ。
こんなちっちゃな体じゃ抵抗はできない。
この痛みから逃げるには彼女にやめるようたのむしかないのだ。
それも屈辱だった。自分はもう本当に素直にペットとしていきていくしかないのか。先生をしてたのに....
痛かったのと情けないのとで涙が出てきた。
ぐすッ...ぐすっ...

あらあら泣かないの。よちよち。今度からそういう時はちゃんと謝ればあたしもこんな痛いことはしないよ。
ごめんね。

うええええええええ
怖かった真綾に優しくされて緊張が一気にとれておしっこを漏らしてしまった。真綾の太ももの上で。小学生に本当に恐怖を感じて泣かされてしまった。
ごめんなさいいいいいいいい
僕は泣きながらそう言った。

あらあら。うふふ。おもらしなんてまるで赤ちゃんみたいね。そんなにあたしが怖かったの?

うええええええええ
僕はしゃっくりをしながら泣いて何も言えなかった。

僕が泣き止むと彼女はニコニコして「泣き止んだ?じゃあこれからポチはイイコになるよね?」
僕はうん!といった。その瞬間真綾の表情がかわりまたバチン!とおしりを叩いた。

私は飼い主だよ!!飼い主には敬語を使いなさい!真綾様と呼びなさい!!!わかった?
返事は???

ハイ!!!!!
反射的に返事をしてしまった。そのペットらしい振る舞いに真綾様はとても満足していた。

ふふ、負け犬のあなたはこれから犬になるために訓練をしなきゃね。
ほら、ワン!って鳴いてご覧!


ワン!!

もっと大きく!

ワン!!!

もっともっと吠えなさい!

ワンワン!!!

ふふ、いいわね。じゃああたしのお友達の前でも吠えるのよ!