男が小さくなった世界では女子が男子をペットのように扱っていた。

華は机の下で一生懸命ヒールを磨いている小さな男子をひょいと持ち上げて胸に抱き上げた。
仕事が終わり、家に帰る時間だった。
「じゃあお疲れ様です!」
「お疲れ様!あれ?その子どうしたの?」
先輩の女子が聞いた。
「あぁこのこ?あたしの新しいペットです。駅前で拾ってあげたの。小学校6年生の女の子と喧嘩して捨てられちゃったらしいですよ。」
「えー、女子に逆らっちゃうなんて度胸あるんだね」
華の先輩のみどりがこっちに近づいてきた。
片方だけで自分の頭より大きい胸に捕まって落ちないように必死な男子は振り向くことができない。
どうやら腰を少し曲げて胸に捕まってる僕をじっと見てるみたいだった。


みどりは華のスーツからでも膨らみがわかる胸に捕まってる男子をじっと見ていた。
まるで童話に出てくる小人みたいだった。
胸でつきでているスーツの繊維に必死につかまってる手は両手を合わせても私の手のひらで簡単に包み込めるほど小さかった。

生まれたばかりの子は人差し指を差し出すとちっちゃい手で握るけど、女の子の赤ちゃんの半分しかない男の子にはあたしの人差し指は握るには太すぎるみたい。

全身を使ってスーツに包まれた華の胸に捕まってる男の子。
女の子の片方の胸よりも小さな男の子。
こんなにちっちゃいのに同じ人間なんだぁ。
確かに手足のバランスはあたしたちと一緒でそのままちっちゃくした感じだ。

みどりはちいさな男子を不思議そうにしばらくみていた。
「このこずっとこっち向かないけどどうしたの?」
「えっ?あぁ、この子あたしの胸に捕まってるから...」
「えっ?.............あぁ!
うふふ、そうよね、後ろ向いた拍子に胸から落ちたらこの子は大怪我しちゃうよね!ふふふっ...」
あたしより背が小さな華の胸から落ちないように必死になるなんて男の子って情けないほどか弱いのね。可愛そうに。

「ごめんなさい、この子を見せてあげます、ほら」
そう声が聞こえると男は背中のほうから肩から腰がなにか柔らかいもので包まれた。
華の手のひらだった。
体が包まれたのを感じ、それまで捕まってたスーツを引き離された。
必死に捕まってたのに華は全く抵抗を感じなかった。
両腕で抱きかかえられクルッと向きを変えられた。
目の前にはみどりがいた。

「やーんかわいい!必死に華の胸に抱きついてて可愛いね。ねぇ僕、あたしのペットにならない?」
「ちょっと先輩、からかわないでください!」華が牽制した。

「抱っこさせてよー!」みどりは目を輝かせていって 華は少し心配になっていた。
昔男は浮気をしていたらしいが、女子が大きくなったことでできなくなった。しかし可愛い男子は誰でも飼いたくなる。
抱っこされてその強さに男がメロメロとなりペットが取られることもあります。

だから華はあまり胸が大きく体も魅力的なみどりに渡したくはなかったが先輩なので逆らえず渡してしまった。

男は大きな先輩社員の手に渡った。
目の前には華の胸よりも一回り大きなおっぱいがあった。
なんて大きいんだろう。見とれていたらいきなり脇の下に大きな手を入れられひょいともちたげられ、顔と同じ目線に持ち上げられた。
彼女の唇は僕の腰の半分を飲み込んでしまうほど大きかった。
ふふふ、かわいい。
本当に小人だった。
胸に抱いたらどうなるのかな?
みどりは手のひらに彼を載せて胸のまんま絵で止めた。
そして胸にだかれた。はなのよりも大きく、そしていい匂いがした。
華が女子では小さいほうだと知って男は本当に弱いことがわかった。

ふふふ、なでなでしてみよう。
男は大きな女の子に撫でられると嬉しいらしい。守られている感じがするらしい。
なでなで。大きな手のひらで頭をなでてもらい安心していた。
胸にだかれているとき彼女が顔を少し傾けていった。
「あの子と喧嘩になったらあたしが飼ってあげるね!」

「そろそろ返してくださいよーせんぱーい」華から言われたので小さな男子を返した。
「ほんとに男子ってちっちゃくて弱くて情けないわよね」