「うぅ〜ん・・・もう朝か・・・?」

朝、俺はカゴの中に差し込む陽光に目を覚ました。
起き上がって横を見てみると、全裸の友里香の寝顔があった。
なぜ全裸なのかと言うと、友里香の着る服はあのセーラー服しかなかったからだ。
あれ?おかしい、前よりも友里香が大きくなっている気がした。

「・・・気のせいか・・・」

しばらくして、友里香が目を覚ました。
大きく伸びをする。

「あ、一馬おはよう!!」

「おはよう・・・」

「今日もいい天気だね?」

「そうだな・・・なぁ、友里香?」

「ん?何?」

「お前さ、何か昨日より大きくなってないか?」

「え?私プロフィールに書いてなかったっけ?私まだ大きくなれるよ?」

「・・・どういうペースで?」

「えっとね、1日平均17mだよ?」

「自分の身長がプラスされていくわけだな、じゃあ今は34mか・・・」

「そうなるね。」

「その成長はいつまで続くんだ?」

「えっと・・・だいたい10日間ぐらいかな?」

「10日間・・・170m!?」

高層ビル並じゃねぇかよ!?そんなに大きくなられたらこのカゴも壊れるぞ!?
でも、なんか今より大きい友里香も見てみたいな・・・

「ねぇ一馬?」

「ん?」

「私朝風呂したい♪」

「は?」

「だから朝・風・呂!!」

「我慢しろ」

「やだ」

「我慢しろ!」

「やだ!」

「我慢しろ!!」

「い〜や〜だ〜!!!」

「お前もう18歳だろうが!?わがまま言うな!!!」

「もう!!友里香怒ったんだから!!!」

すると、友里香は俺を掴み上げ、胸の挟み込んだ。

「うわっ!!」

「言うこと聞いてくれないと胸寄せるよ!!!」

すると、徐々に友里香の胸が両方から俺に迫ってきた。
まずい!!潰される!!!

「わ、わかった!!わかったから止めてくれ!!!」

「やったー!!」

こうして、再び俺は友里香の身体を洗うはめになってしまった。
  
   ・
   ・
   ・

「疲れた〜・・・」

「気持ちよかった〜♪」

俺は友里香の太ももの上でへばっていた。
友里香はセーラー服に着替えて、太ももの俺を見下ろしていた。

「どう一馬?可愛い女子高生の膝枕?」

「何が可愛いだ!!それにもうこれは膝枕のレベルじゃねぇぞ!!!」

「えへへ〜♪あ、一馬?」

「なんだよ?」

「私買い物に行きたいんだけど?」

「は?」

「ほら、新しい服も買いたいしさ?ね?」

「お前馬鹿か!?お前にピッタリの服なんてあるわけねぇだろ!!!」

「何それ!?一馬私がデブって言いたいの!?私デブじゃないよ!!!」

「いや、別にデブじゃないけど・・・」

「もういい!!一馬が行かないんなら私1人で行くもん!!」

すると、友里香は俺を太ももから降ろし、立ち上がるとカゴの中から出て行った。

「ま、待て友里香!!!わかった俺も行くから!!!」

俺は慌てて友里香の後を追った。
 
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   ・
   ・ 

『いい眺め、いい温もり、いい感触、堪らん♪』

俺はあの後なんとか友里香に追いつき、友里香のセーラー服の胸ポケットに入れてもらった。
背中から伝わってくる友里香の胸の温もり、感触が堪らない。

「着いたよ〜?」

「へ〜い・・・」

俺の家から町まで行くには一時間はかかるのだが、友里香のおかげで10分でもう着いた。
ポケットの中から顔を出し、周りを見て俺は唖然とした。
なんと、友里香と同じような巨大な女性がいっぱいいたのだ。
しかも何人かは友里香よりもでかく、また何人かは周りのビルよりでかかった。

「な、なんで?」

「知らないの?最近ね、女の子だけのサービスで身長を伸ばすことができるんだよ?」

「そんなの知らねぇし、しかも身長伸ばすどころか、身体ごとでかくなってるじゃねぇか!?」

「いや、痴漢対策の効果もあって・・・」

「いや、痴漢はないと思うけど、盗撮をもろされているぞ?」

ポケットの中から下を見ると、さっそく友里香にもケータイ、カメラを持ったオタクみたいな奴等が集まっていた。

「お前見られてるぞ?」

「え?・・・きゃあっ!?ちょっと見ないでよ変態!!踏み潰しちゃうよ!!!」

友里香は足を振り上げ、再び振り下ろし、足下の奴等を脅した。
すると、殺されると思ったのか一気に友里香の足下から人はいなくなった。

「よく言うよ?俺にはいつもパンツ見せてるし、俺を胸に挟むし・・・」

「一馬はいいの♪」

「あっそ・・・で、何を買うんだ?」

「えっとね・・・水着と服と・・・後は一馬が欲しいものならなんでも買ってあげる♪」

「そんなに金あるの?」

「私みたいな大きい女の子は特別タダなんだ♪あ、ここ!!ここ!!」

すると、友里香はある店に四つん這いになって入った。
店の中には女性用の物がいっぱいあった。

「いらっしゃいませ!!」

「えっと・・・どっちがいいかな一馬?」

「ん?」

友里香は2つのビキニ水着で悩んでいた。
一つ目は黒い極小ビキニ、もう一つは花柄でヒラヒラの付いたビキニだった。

「悩むまでもねぇだろ?」

「だって、一馬極小ビキニが好きでしょ?」

「勝手に決めるな!!!左だ左!!その花柄のビキニがいい!!!」

「これ?オッケー♪ほか一馬ほしいのある?」

「えっと・・・」

辺り見渡してみる、すると、2つのものが目に入った。
一つはメイド服、もう一つは猫耳セット(耳、猫手手袋、猫足靴下、尻尾)だった。
よし、どうせタダなら・・・

「あ、あの2つで・・・」

「あ、一馬〜?意外と・・・」

「う、うるせぇ!!!」

「あははははは!!!」

こうして、今日は花柄ビキニ、メイド服、猫耳セットを買った。
後で、友里香に「身体が大きくなるのに大丈夫なのか?」と聞いてみると、
伸縮自在の服だから大丈夫だと言っていた。
こうして、俺と友里香は帰路についた。