太陽が沈んでいき、橙色に彩られる街を1人の少女が歩いている。
彼女の名前はレイナ。
吹奏楽部に所属している彼女は真面目で、部活が終わった後も学校に残って自主練をしていた。
普段クールに振る舞っている彼女はどこかとっつきづらく、周りの人間は気軽に接する事が出来ない。
そのため黙々と練習した後、1人で帰っているのだ。

しかし周りはレイナを煙たがっているわけではない。
それどころか、憧れの眼差しを向ける者が大半だ。
整った顔立ちとブラウス越しでも分かる豊満な胸は男子を釘付けにし、女子からは羨まれた。
中学時代は陸上部で足の速さを見せつけ、こっそりとファンクラブが出来るくらいだった。
高校で陸上を続けなかった理由をファンはあれこれ噂しているが、
実際は「大きくなった胸が走るのに邪魔だから」という単純な理由らしい。

そんな彼女を背後から何者かが襲う。
口元に布を当てられたレイナは意識が遠くなっていく。
力の抜けていく中、男性か女性か分からない声が耳元で聞こえた。
「彼があなたに愛を注いでくれれば元に戻れますよ」
一体何のことか、彼とは誰のことか聞くことも出来ず、レイナの意識は途切れた。



ーーーーーーーーーー



「今頃あいつ何してっかな……」

夜も更けた頃、そう自宅で呟いたのはレイナの幼馴染であるシドウだ。
シドウはレイナと親しく話せる数少ない人間の1人で、家も隣な上で小中高と同じ学校に通っている。
思春期真っ盛りの時期に、体が女としてあまりにも立派に育っていくレイナを見てシドウは困惑していた。
今まで通り接する事が難しく、話していてもぎこちなくなってしまうのであまり近付かないようにしていた。
彼は確かにレイナに恋をし、幼馴染であるレイナに劣情を抱いている。

レイナのことを考えていると、玄関のインターホンが鳴り響いた。
面倒くさそうにのそのそと玄関に向かい、扉を開ける。
そこには誰の姿もなかった。

子供のいたずらかと思い扉を閉めようとした時、玄関の脇に置き去りにされてある箱を見つけた。
箱の表面にはメモがあり、
「シドウ様へ これはあなたのものです。どうぞお好きになさってください」
と書かれている。

何のことかも分からないまま部屋に持ち帰って開けてみると、
中にはレイナによく似た20cmくらいの人形が入っていた。

持ち上げてみると、その作りの良さに驚いた。
関節の固まるフィギュアと違って手足はだらりと垂れ、ショートヘアがさらりとなびく。
制服はチャチな布なんかじゃなく本物のブラウスと手触りが同じだ。
スカートの模様や全体のデザインもかなり出来が良く、まるで本物の制服をそのまま縮めたようだ。
手足を摘んでみるとぷにっとしているが、シリコン製でもなく肌触りがいい。
顔なんてまさにレイナそのもので、安らかな寝顔とやわらかそうな唇に目を奪われる。

こんなフィギュアがあるなんて知らなかった。
シドウは一体どこのメーカーのものか気になり、取説でもないかと箱を漁る。
しかしそんなものは出てこず、代わりに出てきたのはフリルのついた小さなビキニくらいだった。

どこのものかという疑問は解決していないが、シドウはビキニを見て別のことに気がついた。

「替えの服があるってことはこれ、脱がせられるのか……?」

心臓が高鳴る。
手のひらに乗せているのはただの人形ではない。気になっている幼馴染そっくりの人形だ。
普段はフィギュアに付いている下着なんて気にしないシドウだったが、この時は別だ。
息が少しづつ荒くなり、スカートへと手を伸ばす。

(これは人形、人形なんだ……!)

そう言い聞かせながらスカートを捲ると、そこには真っ白なパンツがあった。
そこいらのフィギュアとは違って一面真っ白の無機質なものではなく、前面に花柄がプリントされた、リボンのついた可愛らしいパンツだ。

どこまで作り込まれているのか気になり、今度はブラウスへと手を伸ばす。
しかしブラウスのボタンは小さく、外すのに手間取ってしまう。

「くそっ、着せ替え人形って外しやすく出来てんじゃないのか?
 こんなところまで作り込まなくてもいいだろうが」

ブラウスをつまむ太い指は、人形にしては豊満な胸を何度もぷにぷにと押した。




「んぅ……なに……?」

圧迫感でレイナは目を覚ました。
見下ろすと、太くて大きい肌色の何かがブラウスを摘まんでいた。

「きゃっ!」

悲鳴をあげて巨大な何かをどかそうとするが、びくともしない。
それはぴたりと動くのをやめたかと思うと、頭上から声が響いた。

「凄え! この人形声も出んのか!」

顔をあげるとそこにはシドウがいた。
困惑しながら必死に頭を動かした結果、今自分はシドウに脱がされそうになっていることを理解した。

「こりゃあ中も期待出来るな…… あーもう面倒臭え!」

そういったシドウは乱暴にブラウスを引っ張り、ボタンを無理やり引きちぎった。
パンツとお揃いの花柄ブラジャーがあらわになる。
恥ずかしさに口をパクパクさせていると、シドウはブラをまじまじと眺めてからまた指を伸ばしてきた。

「ちょっと! やめてよ!」

抵抗しようと背中に回した腕は、指で簡単に抑えられてしまった。
器用にフックを外されたブラは簡単に脱がされ、机の上に落とされる。
あまりの恥ずかしさに声が出せなくなったレイナは、そのまま下も脱がされ全裸になった。

ツンと立った乳首が剥き出しになり、手で隠すことも出来ないままじっくりと眺められる。

「まじで本物みたいだ……どうなってんだこれ……」

シドウはレイナを軽く上下に振り、揺れる胸に感動する。
指で突くと確かな弾力と柔らかさがあり、スベスベした手触りにため息が漏れる。

「本物の胸もこんなに柔らかいのか……?」

シドウの股間ははち切れんばかりに膨れ上がっている。

「……もうダメだ! 我慢出来ねえ!」

ズボンを下ろすと、ボロンっと肉棒が飛び出した。
肉棒の前にレイナを持ってくると、さらに息が荒くなる。
レイナも同様に、肉棒を前にして息が荒くなった。

(これがシドウの……おっきい……)

シドウは数秒、一線は超えないようにと理性で止まっていたが、ついに我慢の限界を迎えた。

「〜〜っ、わりぃ!レイナ!」

小さな体に肉棒を擦り付ける。
自分の手とは明らかに違う柔らかさが肉棒を撫でる。
大きな胸は小さくなっても肉棒の先端を受け止めるほどのボリュームで快感を与える。

手と肉棒に包まれたレイナをオスの匂いが襲う。
好きな幼馴染に小さくなって奉仕させられ、喜怒哀楽の感情がぐちゃぐちゃになる。

「シ、ドウ……っ。シドウ!」

シドウは興奮のあまり、自分を呼ぶ声が現実か幻聴か区別もつかない。
それでも好きな子の声に反応し、興奮は限界に達する。

「〜〜っ、レイナ!」

どぴゅっ、びゅるるる……

白濁液がレイナにかかる。小さな体は全身ベトベトになってしまった。
一息ついたシドウがティッシュに手を伸ばした時、突然レイナの体が光り輝いた。





その光は眩しく、シドウは目を開けていられない。
光が収まって目を開けると、そこには元の身長に戻ったレイナが立っていた。

レイナは辺りを見渡して戻ったことを喜ぶ。
しかしすぐさま全裸であることに気がつくと、慌てて両手で胸と股間を覆った。
そして状況の飲み込めないシドウを見て先程までやっていた事を思い出し、
強烈なビンタをかまして部屋から走り出てしまった。