「処分」


第1章~約1年後


男性食料化計画が施行されてから約1年、製造現場、そう、この計画を促進する製品を製造する現場は安定して量産化の状態になっていた。
大人数の食用の小人男によって大量生産され、また、定期的に入れ替わる食用小人男(食用として収穫されるため)を指導している男達、そう、約1年前に
仲村和美、高梨紀子、上村奈々、村田加奈子、久保田昌美、福井由佳子、吉川真由美、松田祥子の8人の女性に小さくされた、元から製造現場で労働していた男達もまた、重要な
役割を果たしていた。

木村慎也もその1人であり、彼をはじめとする約20人の指導員の男は製造現場に送り込まれてくる食用小人男達を指導する形で貢献していた。
元々が通常の人間であった彼らは、言うまでも無く不本意ながらこの計画に携わっていたが、巨大な女性達に逆らう事は捕まえられ食べられてしまう事になるため、黙って従事する
しかなかった。
しかし、1年も経過すると、食用小人男達の中でも指導者的な役割を果たす事も出来る人材が出てきており、元々の指導員である約20人の男は役割を無くしつつあった。
また、彼らは監視に来る巨大な女性社員達に収穫されることは殆ど無く、当初のメンバーの殆どがまだ収穫されたり食べられたりせずに残っていた。

「なあ、いつまでこの生活が続くんだろうか・・・?」
「せめて元の生活に戻りたい・・・」
「でも・・・収穫されたり、捕まえられて食べられてないだけでも、幸いなのかもな。」

木村慎也を始め、指導員の男達は、そんな会話を日々繰り返していた。


その頃、幹部の女性達の中でも、同じような事が議論されていた。
1年前に指導員として送り込んだ男達の処分について。

和美:「そろそろ、あいつらをどうするか決めないといけないわね」
紀子:「指導員の男も今となっては存在価値が無くなってきたわね・・・」

仲村和美社長、高梨紀子副社長も思案していた。

奈々:「そうね・・・では、こんな処分方法はどうかしら?」

上村奈々部長には何か案があるようだった。そして、その方法を、他の女性幹部達に説明した。
すると、福井由佳子部長(代理)、吉川真由美副部長(代理)、松田祥子副部長(代理)、もその案に賛同した。
言うまでも無く、和美、紀子も。

由佳子:「それはとても面白い方法ね~奈々さん。」
真由美:「私たちなら、それも確かに可能ですわね。」
祥子:「加奈子さんや昌美さんにも参加頂きましょう~」

その妙案には、現在、育児休暇中の村田加奈子部長、久保田昌美副部長も招待する事も決まった。

紀子:「それでは、直ぐにその準備に取りかかりましょう~」
和美:「吉川さん、松田さん、その指導員の連中を現場から収穫して来て頂戴。」

木村慎也を始めとする指導員の男達の捕獲は吉川真由美、松田祥子が、処分する現場の準備は仲村和美、高梨紀子、上村奈々、福井由佳子が準備し、当日、村田加奈子、久保田昌美を
招待するという処分計画の骨子が確定された。


その翌日、吉川真由美、松田祥子は製造現場へ出向いた。
彼女達は育児休暇中の村田加奈子、久保田昌美の代理として副部長職を兼任していたため、この製造現場に来るのは久しぶりであった。

真由美:「久々にここへ来たけど、ヤツらはちゃんと働いているかしら。」
祥子:「働いていたとしても、今日は別の目的で収穫しちゃうけどね~」

真由美、祥子の2人が視察に現れた事で、製造現場の男達にはいつも以上に緊張が走った。
そう、会社幹部の女性が来るという事は、何か普段とは違う事があるという予感を感じて。

そして、真由美、祥子は現場の各建屋を覗き込み、巨大な手を挿入して次々と男を追い回した。そう、今日は指導員に当たる男達のみを。
男達は吉川真由美、松田祥子の巨大な手から必死に逃げていたが、いとも簡単にその巨大な指でひょいひょいと摘み上げられていった。

「うわぁぁぁ・・・助けてくれ~」
「あぁ・・・遂に食用男として収穫されてしまうのか・・・」

捕まえられた男達は、遂にこの日が、食用男として収穫されてしまう日が来てしまったという事実に絶望し、泣き叫んでいた。

真由美:「ウフフ・・・久しぶりね、お前達。どう?巨大な私たちに捕まえられて怖い?」
祥子:「ジタバタと泣き叫んじゃって情けないわね、直ぐに大人しくしてやるわ。ウフフ。」

吉川真由美、松田祥子は捕まえた男達にハァ~と甘い匂いの吐息を浴びせて眠らせた。