第4章~再会


坂本大志は田口宏美とは中学が別々となったので、ようやく解放された。田口宏美からの拷問に近い虐め、食べられてしまうという悪夢から。
しかし、身体の成長は進まず、依然として学年で一番のチビである事に変わりは無かった。中学に入ると部活動などで身体が鍛えられて力も女子より強くなるのが一般的だが・・・
大志に関しては例外だった。女子全員が当然の如く坂本大志より大きく、いとも簡単に力でねじ伏せられてしまっていた。
そして、クラスの女子生徒全員に見下ろされ、殴る・蹴る等の暴力を受けるなどで虐められていた。
しかし、それでも坂本大志は小学校時代に田口宏美の圧倒的な力で支配されていた時よりはマシ、と言い聞かせて耐えていた。

そのような感じで1年が経過し中学2年になり始業式で教室に入った際、坂本大志の目の前には信じがたい光景が・・・
そこには、とてつもなく大きな女子生徒が、それはまさしく田口宏美であった。

(うわぁぁぁ・・・何で田口宏美さんがここに・・・)

どうやら田口宏美は2年生からこの学校に転校してきたようであった。すると、宏美も大志に気がつき、彼の方へ近づいていった。
見上げるように大きな田口宏美がグングン迫ってくる・・・坂本大志は足が震えて動く事が出来なかった。

(アワワワ・・・来ないで・・・田口さん・・・)

田口宏美は坂本大志の前に仁王立ちし見下ろしていた。中学2年になっても140cm足らずのチビ男である坂本大志に対して、田口宏美は最早2mを超えているかのようだった。
そして、宏美はその大きな身体を折り曲げるかのように中腰になって大志に顔を近づけていった。吐息が掛かるくらいに近くに。

宏美:「ウフフフ・・・再会出来たわね~坂本くん。またタップリと可愛がってあげるわよ~アハハハ・・・」

坂本大志にとって、またしても悪夢のような1年が始まる事になってしまった。


中学2年時の行事としては、夏休みにキャンプがあった。そして、クラスで男女1名ずつ実行委員を決める事になった。
しかし、この種の委員は非常に面倒な物であるため、通常は誰もやりたがる人間はいないのだが・・・女子は田口宏美が立候補した。
そして、男子に関してはクジ引きで決める事になったのだが、何と坂本大志はその貧乏クジを引き当ててしまった。
そう、これで大志は宏美と一緒に委員活動をする羽目になってしまった。

(ああ・・・何てことだ・・・)

坂本大志は嘆いていた。面倒な委員活動を引き当ててしまった上に、よりによって田口宏美と一緒に活動をするという最も避けたい状況になってしまった運の悪さに。

宏美:「坂本くん、宜しくね~一緒に頑張りましょうね。」

田口宏美は例によって中腰状態で坂本大志に右手を差し出した。坂本大志はその大きな手に驚きながらも恐る恐る右手を差し出した。
すると宏美は左手も差し出して、大志の小さな手を大きな両手で包み込むように握手した。
坂本大志はその何気ない行為にも心臓の鼓動が大きくなり緊張の度合いが高まってしまった。まるでその大きな両手で全身を包み込まれてしまうかのような錯覚も感じていた。

その委員活動は、不定期に何度か実施された。キャンプで実施する企画や、その段取りなど。
田口宏美は当然の如くその大きな身体を活かして運動神経は抜群、成績も優秀であるため、委員会でも積極的に意見を出して活躍していた。
一方の坂本大志は、成績もいまいちで運動神経は女子生徒にも全く適わないほどであり、委員会でも何一つ役に立っていなかった。
そのため、委員会が終わる度に坂本大志は田口宏美に叱られていた。

宏美:「坂本くん、全く役に立ってないわね!このダメ男が!!!」

田口宏美は坂本大志を見下ろし、怒りに満ちた表情で怒鳴りつけていた。大志は宏美のその威圧感にタジタジになってしまい・・・

「申し訳ありません・・・田口宏美様・・・許して下さい。」

もう既に坂本大志には小学校時代に田口宏美に虐められていた頃の記憶が戻ってしまっていた。そして田口宏美が最早同級生では無く、何もかも自分を上回る偉大な女性様に感じていた。
そして、田口宏美は坂本大志に対して強烈なビンタを何度も浴びせていた。出来の悪いこのダメ男を躾けるかのように。

こうして、拷問に近い委員活動が何度か行われ、遂に夏休みに入り、最後の委員会が行われる事になった。
その日は午前中は全員登校してキャンプ前の最後の注意事項などの説明、そして午後から最終委員会が予定されていた。
昼になると、他の生徒は皆帰宅していき、委員である坂本大志と田口宏美のみ教室内に残っていた。
そして、大志は昼食にしようと思い弁当を食べようとすると、宏美が自分の席の方へ近づいてきた。

宏美:「ねえ、坂本くん、お昼一緒にいいかしら?」

「あ・・・はい・・・」

坂本大志は田口宏美と一緒に昼食など、望んではいなかったのだが、断ってしまったら何をされるか判らないという恐怖から受け入れざるを得なかった。
そして、田口宏美は坂本大志の目の前で弁当を食していたのだが、その姿にも度肝を抜かれてしまった。
宏美はその大きな身体もあり、弁当箱そのものが大志のそれよりもとてつもなく大きく、しかも2箱もあった。
更に食事風景もまた凄まじく、そのボリュームのある弁当を口を大きく開けて次々と平らげていった。

(うわぁぁぁ・・・物凄い食欲だ・・・)

そして田口宏美は1箱目を平らげた後、小休止しながら坂本大志が弁当を食している姿を見つめていた。
大志は宏美に上から見下ろされながら見つめられているという緊張感から、食事が進まなかった。そして、田口宏美が自分の弁当を美味しそうに見ている事に気がついた。

「あの・・・良かったら田口さんもどうぞ・・・」

大志は気を利かして宏美に話しかけた。すると、田口宏美は・・・

宏美:「ウフフフフ・・・本当に美味しそうね~お弁当では無く坂本くんそのものが。アハハハハハ・・・」

坂本大志はその言葉に恐怖感を感じた。田口宏美が美味しそうに見つめていたのは弁当では無く自分自身である事・・・小学校時代の悪夢の記憶が戻ってきた。
そして、田口宏美は坂本大志を背後から捕まえて持ち上げ、抱きしめていった。

宏美:「ウフフフフ・・・坂本くん、キスしてあげるわ~。それから田口宏美様の濃厚な唾を飲ませてあげるわ~」

「うわぁぁぁ・・・止めて下さい~田口宏美様・・・」

大志は逃れようとしても足が宙に浮いている状態で締め上げられていて為す術が無かった。
そして、田口宏美は上から覆い被さるように坂本大志にキスをした。更に、その状態のまま口の中に濃厚な唾液を多量に流し込んでいた。

宏美:「さあ、田口宏美様の唾をお飲みなさい!坂本大志!」

坂本大志はその田口宏美の唾液を飲んでしまったら・・・その後の事が予想されたので必死に抵抗をしていた。

宏美:「あら?田口宏美様の命令に刃向かうつもりかしら?いいわ、強制的に飲ませてやるわよ!」

宏美は大志を片腕だけで締め上げた状態で、もう片方の手で口を強制的に閉じさせ頬をパチンとはたいた。その衝撃で坂本大志は田口宏美の唾を飲んでしまった。
すると、坂本大志の身体は徐々に小さくなっていった。そして、見上げている田口宏美の顔がどんどん大きく見えていった。

「うわぁぁぁ・・・小さくされる・・・助けてくれ~」

宏美:「アハハハハ・・・坂本大志がどんどん小さくなっていくわ~」

宏美は小さくなっていく大志に対しても容赦なかった。ハァ~と強烈な唾液臭のする吐息を浴びせ、大きな舌でベロリベロリと顔を、上半身を、やがて全身を舐めていった。
そして遂に、坂本大志は田口宏美の手のひらの上に転がされていた。

宏美:「アハハハ・・・小さくされた気分はどうかしら?坂本くん。ウフフフ・・・」

田口宏美は手のひらの上に転がしている坂本大志に対して、再びハァ~と熱い吐息を浴びせ続け、坂本大志は気を失ってしまった。