「箱庭」


第1章~箱庭の男達


工藤由加里は自身が能力者として覚醒した後、自宅内に小人男を養成する空間、「箱庭」を作って、そこで育てていた。美味しい食用男にするために。
そこには、主に自らの口から産み出した小人男を入れて育てており、その人数も今では100人を超える程になっており、彼ら自身もその箱庭の中で普通に共同生活をしていた。

工藤由加里は時折、その箱庭の中に降臨し、小人男達に自身の美しい身体を見せつけ、洗脳していった。
自分自身が小人男達から見ると巨大で美しい女神様であり、この工藤由加里様に食べられてしまう事が至福の喜びと感じるように、である。
この日も、小人男達の街に現れると、その妖艶なフェロモンに引き寄せられるように男達が集まってきており、その男達をよく見るために四つん這いになって街中を練り歩いていた。

由加里:「ウフフ・・・男達がこの工藤由加里様の美しさに引き寄せられているのね。美味しそう・・・」

「工藤由加里様が現れた~」
「あぁ・・・何て美しいんだ・・・いっそのこと工藤由加里様に食べられてしまいたい・・・」

そして、由加里は男達に対して、更に顔を近づけて、ハァ~と熱い吐息を吹き掛けた。
かつては「悪臭女」であった工藤由加里であったが、能力者として目覚めてからは一転して妖艶なフェロモンを醸し出す美女に変貌していた。
従って、その吐息も甘く芳香な香りで男達はそれだけで工藤由加里に従順になっていった。
同様に、長く美しい髪をかき上げるとそこからも芳香な香りが発せられ、その香りは街中を包んでいった。
更に、由加里は男達がいる場所から少し離れた所に、口からネットリとした唾液を垂らした。そして、その唾液もまた甘い香りを放っており、男達は我先にとその唾を自身の身体に
塗りたくっていた。

由加里:「フフ・・・どう?工藤由加里様の美しさにメロメロよね、お前達。」

「あぁ・・・気持ちいい・・・」

男達は至福の喜びを感じ、その姿を見て工藤由加里もまた恍惚な表情を浮かべていた。

由加里:(コイツらはこれで更に工藤由加里様を女神として崇めるわね。ウフフフフ・・・)


とある日、工藤由加里はいつものように箱庭に降臨し、自分の目の前に集まっている小人男達に対してこう宣言した。

由加里:「ウフフ、今日は遂に工藤由加里様がお前達を食べてあげるわよ。どう?嬉しいでしょ?」

男達は歓喜の声を上げた。

「神々しいまでに美しい工藤由加里様に食べてもらえる。」
「巨大で美しい女神様と一体化出来る・・・」

まず、由加里は群がっている男達の中から5人を摘み上げて手のひらに乗せた。そして、その男達をじっくりと眺めてみると、皆揃って喜びの表情を浮かべていた。
工藤由加里様に摘んでもらって手のひらに乗せられている。そして、神々しいまでに美しい工藤由加里様の顔をこれまで以上に間近で見る事が出来ている事に喜びを感じていた。
この後、地獄のような恐怖体験が待ち構えている事も知らずに・・・