「撮影会」


第1章~美人スーパーモデル姉妹


世界中で活躍するスーパーモデルである鹿島静は、誰にも話していない密かな願望があった。それは、自らが巨大化願望があり、巨大女になって街を練り歩いてみたい、というものであった。
そして、そのことを明確に話さなくとも、専属のカメラマンである大和博一にはそれとなく伝えていた。普段の雑談において。
ちなみに、彼女の簡単なプロフィールは以下。

鹿島静:抜群のプロポーションに引き込まれてしまいそうな美貌を誇るスーパーモデル。彼女に見つめられた男はその妖艶な視線にメロメロになってしまう。


とある日、カメラマンである大和博一は鹿島静のその密かな願望に沿うような新たな企画を持ち込んでいた。
それは、ミニチュアセットの街の中で鹿島静が練り歩き、その美しさ、巨大さ、偉大な存在感を撮影するという物である。

「世界を股に掛けるスーパーモデルである静さんにはピッタリの企画と思いますよ~」

大和博一は鹿島静に企画の概略を説明していた。

静:「ウフフ・・・確かにこれは興味深いわ、大和さん。ゾクゾクするわね~」

鹿島静はその企画が興味深いどころか、自らの願望そのものであるため喜んでいた。そして、カメラマンである大和博一がその願望に気づいていたことにも。

静:「それにしても、気が利かないわね!福田くん。この鹿島静様の秘めたる願望に気がつかないなんて!」

鹿島静には専属のマネージャーが付いていた。彼の名は福田正平といい、常に静と共に行動をしていたが、所謂敏腕マネージャーとは程遠く、いつも鹿島静に叱られていた。
そう、傍目からはマネージャーではなく出来の悪い付き人のように見られていた。

「はい・・・申し訳ありません。鹿島静様・・・」

福田正平はいつもこのような感じで鹿島静に叱責されては謝罪する毎日であった。

静:「そうそう、今回の企画、面白そうだから別のモデルさんにも声かけてるのよ、ウフフ・・・」

鹿島静がそう話すと同時に、部屋のドアが開き、1人の女性が入ってきた。彼女は鹿島静と似た抜群のプロポーションに吸い込まれそうな美貌を誇り、妖艶さでは静を上回るほどであった。
その彼女は、鹿島緑といい、鹿島静の姉であった。
鹿島緑を見た際、その美しさに博一は息をのみ、正平は条件反射的に小さくなってビクビクと震えていた。
そう、鹿島緑はかつて世界を股に掛けて活躍していたスーパーモデルであり、現在は結婚により活動をセーブしているが、鹿島静が所属するモデル事務所の社長も務めていた。

大和博一は鹿島緑の事は勿論知ってはいたが面識は無かった。そして、福田正平は、以前はその鹿島緑のマネージャーを務めていた。勿論、マネージャーとは名ばかりで毎日のように鹿島緑に
厳しく叱られていたのは言うまでも無いのだが。その当時の記憶、叱責されるというよりは虐められていたという記憶がよみがえってきてビクビク震えていた。
そんな彼女のプロフィールは以下。

鹿島緑:妹の鹿島静同様の美しさに加えて、結婚によって更に大人の女性としての妖艶さ、エロさを持ち合わせた美女。彼女に迫られたら男は完全に骨抜きにされてしまう。


緑:「大和くんと言ったわね。なかなか面白そうな企画じゃない?ウフフ・・・」

「あ・・・はい、ありがとうございます。鹿島緑様。」

大和博一は鹿島緑のその圧倒的な存在感・オーラに無意識のうちに敬語を使って返事していた。

緑:「それにしても福田くん、相変わらず気が利かないわね!私だけで無く静にも毎日叱られているんでしょ!」
静:「そうなのよ、緑姉さん。コイツ、本当に使えないダメ男なのよ!」

「ヒィィ・・・鹿島緑様、鹿島静様、申し訳ございません・・・」

福田正平は自身よりも圧倒的に長身な鹿島緑、鹿島静に上から見下ろされ、鬼のような形相で睨み付けられてしまい、2人の足下で土下座をしていた。

緑:「まあ、いいわ。では早速その撮影会の準備に取りかかって頂戴。」
静:「大和さん、お願いしますわね。それと福田くんも当然準備手伝いするのよ!」


こうして、「巨大スーパーモデル撮影会」の企画が実行されることとなった。