「社内革命」


第1章~クーデターによる幹部交代


仲村和美を始めとする会社の女性幹部達は今から遡る事数年前、社内革命、クーデターを起こし、男性のみで構成されていた会社幹部全員を失脚させ、現在の地位を確立した。
その当時、会社は能無しの男性のみの幹部が居座っており、経営自体も傾いていた。その中心にいたのは社長の須田吉昭であり、彼は前社長の息子という親の七光りで社長職に就いた
だけであり、他の男性幹部もまた、その吉昭の取り巻きであった。

仲村和美、高梨紀子の2人は当時、課長職に就いており、その有能さから幹部入り出来る能力があったのだが・・・能無し会社幹部によって阻まれていた。
そう、女性を幹部に入れたがらない空気、それも優秀な女性が入ってきたら自分達の立場が危うくなるとの理由だけで幹部昇格を阻止されていた。

そこで、和美、紀子は他の女性課長職と協力し、会社幹部の男達のこれまで表に出てこなかった失策、スキャンダル、不祥事などを全て抽出した。
そして、男性幹部達の不祥事を白日の下にさらす事で一般社員、特に女性社員達からの賛同をバックに社内クーデターを起こし、遂に須田吉昭を始めとする幹部全員を失脚させることに
成功した。
その時の協力メンバーは、上村奈々、村田加奈子、久保田昌美、福井由佳子であり、会社は仲村和美が社長に、高梨紀子が副社長に就任することで再出発する事となった。

仲村和美、高梨紀子、上村奈々、村田加奈子、久保田昌美、福井由佳子の新・会社幹部達は須田吉昭ら失脚した男達を前に、彼らの処分を発表した。

和美:「フフ・・・それでは、お前達の処分の伝えてやるわ。紀子さん、お願いね。」
紀子:「お前達は全員大幅に降格よ。新入社員よりも下の立場になるのよ。フフ・・・」

吉昭を始めとする能無し男達は意外な処分に戸惑っていた。てっきり失脚と同時に会社からも追放されると思っていたため。

奈々:「フフ・・・これまでお前達の部下だった女性社員が上司になるのよ。」
加奈子:「新人の女性社員の下に付けて上げるわ。どう?屈辱的?フフ・・・」
昌美:「でも元幹部の優秀なはずのお前達なら大丈夫よね~?フフ・・・」
由佳子:「フフ・・・女上司の下でしっかりと私たちに貢献するのよ。」

吉昭ら元幹部の男達は、その処遇を到底受け入れられるはずはなかった。部下だった女達が上司になり、しかも新人の女性社員の下に付くなんて・・・
更に、彼らは実務能力に関してはほぼ能無しだったため、仕事が出来ずに女性社員、女性上司に叱責され続けるという屈辱を体験する事が容易に想像出来た。

「こんな処遇は受けられない!」
「いくら俺たちを失脚させたとはいえ、こんなのは横暴だ!」

彼らは不満の声を上げた。すると、仲村和美ら6人の女性幹部達はズン、と彼らに迫った。2mを裕に超える大きな身体で。
須田吉昭らは160cm足らずのチビ男であり、2mを超える6人の女の迫力に怖じ気付いた。
これまでは自分達の立場を利用して、長身でスタイル抜群の女性達に散々セクハラ行為を働いていたのであるが、権力を失った今、その大きな女性達を脅威に感じていた。

紀子:「あら?随分偉そうな発言ね。何もかも失った能無し男のくせに。アハハハ・・・」
和美:「貴様らはこれまで私たち女性が堪えていた屈辱を体験させてやるわよ!アハハハ・・・」

吉昭らはその威圧感にタジタジだった。それでも、無謀にも立ち向かっていった。
しかし、その体格差は圧倒的であり、6人の女性幹部達はいとも簡単にそのチビ男達をねじ伏せた。

加奈子:「アハハハ・・・私たちの大きな身体で迫られて怖い?」
奈々:「私たちの身体に触れる事が出来て嬉しいでしょ?アハハハ・・・」
由佳子:「今までのセクハラ行為のお返しよ、アハハハ・・・」
昌美:「アハハハ・・・ビクビクしちゃって可愛いわね~」


こうして、仲村和美社長、高梨紀子副社長、上村奈々部長、村田加奈子部長、久保田昌美副部長、福井由佳子副部長の新体制が確立し、須田吉昭ら男性幹部達は失脚し、社内で最も低い
立場に降格させられてしまった。