第3章~逆クーデター


このような状況、そう、須田吉昭ら元幹部の男達がかつての部下であった女性社員に日々叱責され続ける状況が続く事は耐えられないような屈辱であり、中には退職願を出す者もいたが
それは女上司、課長である吉川真由美、松田祥子、上野美紀、西山梨沙らによって却下されていた。
そう、これまで女性社員が堪えていた屈辱をこの無能な元男性幹部達に体験させ続けるために。

このような状況が1年以上経過し、遂に・・・男達が我慢の限界となるような出来事が起きた。
そう、自分達を失脚させた仲村和美を始めとする女性幹部達によって掲げられた、「男性食料化計画」である。
これに須田吉昭らは危機感を覚えた。このままでは男は完全に女に服従し、支配されてしまう。しかも、女性に食べられてしまうという屈辱的な形で。

「兎に角、今のこの状況を何とか改善しないと大変な事になる。」
「女性に支配されている事だけでも耐えられないのに、食べられてしまうなんて・・・」
「それは絶対に回避しないと。」

元幹部の男達は、仲村和美社長に直訴、いや、クーデターを起こす事を考えていた。この男にとって理不尽な計画に対して。
そして、その考えに賛同する一般の男性社員も数人いた。主に、元幹部と同年代の男性である。彼らは男性食料化計画が施行された後、職場の後輩の若手男性社員がどんどん減って
いる事に危機感を覚えていた。そう、言うまでも無く女性達に次々と食用小人男にされたり、食べられてしまっているという事実を感づいていた。


吉岡二郎もその1人であった。彼は何とか課長職に昇格出来るかどうかという地位にいたのであるが、約1年前のクーデターによって女性が優先的に昇格するような方針となったため
後輩の女性社員に出世で追い越されてしまっていた。
その中でも、松田祥子が自分より先に課長に昇格してしまった事が屈辱となっていた。吉岡二郎は後輩である松田祥子が入社した際に、彼女に指導する立場であった。
祥子は優秀で次々と成果を上げて、あっという間に自分の地位に追いついてきた。彼は彼女のその能力を認めつつも、何時しか追い越されてしまうという危機感も感じていた。
そして、その1年前の出来事によって、遂に立場が逆転してしまい松田祥子が自分の上司となってしまった。
それ以来、仕事においても二郎は祥子に、遙かに年下である女上司の松田祥子に注意される事が多くなってしまった。

祥子:「上司である私の言う事を聞かないとダメよ。吉岡くん。」

吉岡二郎は頭脳明晰である松田祥子に論理的に、諭すように叱られる事が多かった。

「あぁ・・・申し訳ない。祥子ちゃん。」

吉岡二郎は松田祥子に対して、ついこのような口調で返答してしまった。やはり、元々は自分の部下であったこともあって。
すると、座っていた松田祥子はすっくと立ち上がった。吉岡二郎の視線から女上司の松田祥子の美しい顔がグングン上へと上昇していき・・・
遂に松田祥子は吉岡二郎の前に仁王立ちし見下ろしていた。二郎は祥子の胸にも届かないくらいに小さく、その年下の女上司の大きさに怖じ気付いてしまった。

祥子:「口の利き方がなってないわよ!私はお前の上司なのよ!ちゃんと敬語を使いなさい!」

祥子は二郎を見下ろしながら、先程より厳しい口調で叱っていた。

「はい・・・申し訳ございません。松田祥子様。」

吉岡二郎は松田祥子が自分よりも圧倒的に長身である事は判っていた。ただ、それを受け入れられない、認めたくない気持ちもあり、これまでは祥子が座っている時に会話して
おり、互いに立っている状態、そう、吉岡二郎と松田祥子の身長差が判ってしまう状況を避けていた。
しかし、この時遂に・・・その事実、そう、自身は松田祥子様の胸にも届かないくらい小さいという屈辱を思い知らされてしまった。

(うわぁぁぁ・・・何て大きいんだ・・・松田祥子様・・・)

一方、松田祥子は笑いが止まらない状態であった。目の前にいる吉岡二郎は自身の胸にも届かないくらいのチビ男であり、その小さな部下はビクビク怯えている様子であった。

祥子:「アハハハ・・・小さいわねぇ~吉岡くん。大きな年下の女上司の松田祥子様がタップリと可愛がってあげるわよ~」

松田祥子は長い腕を吉岡二郎の肩に掛け、上から覆い被さるように包み込み、浴びせ倒しにした。二郎は祥子の巨体の下敷きになってしまい身動き取れなくなってしまった。

(あぁ・・・動けない・・・でも気持ちいい・・・)

祥子:「ウフフフ・・・小さな吉岡二郎では松田祥子様の大きな身体から逃げられないわよ~でも優しく包み込んでるから気持ちいいでしょ~?」

吉岡二郎は松田祥子の大きな身体に包み込まれ、その温もり、芳香なフェロモンを感じて服従させられてしまった。
それ以降、松田祥子は吉岡二郎の前に仁王立ちし、上から見下ろしながら叱責するようになった。しかも、他の女性社員に見せつけるように。そして当然の如く女性社員達はその姿を
見て笑っていた。

吉岡二郎はかつて部下であった松田祥子が上司となってしまい、毎日見下ろされる形で叱責されるという状況に男としてのプライドはズタズタにされてしまった・・・


そして、その逆クーデター実行当日、須田吉昭ら約10人の男性社員達は現在の幹部の女性達がいるフロアを訪問した。
彼らがそのフロアを訪れるのは約1年振り、そう、失脚してからは初めてであった。そのフロアは女性幹部達、2mを裕に超える大きな女性幹部達に合わせて全てが大きくなっており
吉昭らは自分達が巨大女の世界に入り込んだ小人男のような心境になってしまい、少々怖じ気付いたが、意を決して社長室、仲村和美がいる部屋を訪問した。

すると・・・部屋には仲村和美社長だけでなく、高梨紀子副社長、上村奈々部長、村田加奈子部長、久保田昌美副部長、福井由佳子副部長、6人の女性幹部全員が待ち構えていた。

和美:「あら?どうしたのかしら?須田吉昭くん、それから能無しチビ男くん。」

和美は不敵な笑みを浮かべながら約10人のチビ男達を迎え入れた。吉昭らは予想外の状況に戸惑っていたが、それ以上に驚いたのは彼女達の大きさである。
1年前よりも更に大きくなっており、最早2m50cmを超えているように見えた。

奈々:「私たちに何か言いたい事あるのかしら~?」
昌美:「私たちの方策に不満あるから直訴に来たのかしら?」
紀子:「「男性食料化計画」に納得出来ないから直訴に来たのよね~?」
由佳子:「大人数で来たら何とかなると思ったのかしら?」
加奈子:「お前達の浅はかな考えなんてお見通しよ!」

吉昭らはその威圧感にタジタジになってしまった。

「あ、いえ・・・何とかせめて今の状況の改善だけでも・・・」

吉昭は大きな和美、紀子、奈々、加奈子、昌美、由佳子の威圧感の前に完全に怖じ気付いてしまい、そう振り絞るのが精一杯だった。
すると、6人の大女達は自分達の方へグングン迫って来た。
自分達より約1mも大きい女性達が迫ってくる・・・男達がガタガタ震えていると、あっという間に周囲を取り囲まれてしまった。

由佳子:「あら?お前達はそんな発言出来る立場かしら?アハハハ・・・」
奈々:「アハハハ・・・私たちが幹部になってから業績がV字回復したのは判ってるわよね~?」

確かにその通りである。仲村和美が社長になり今の幹部が会社経営を立て直したのは事実であり、須田吉昭らは言い返す事が出来なかった。
すると、周囲の風景が変わっている事に気がついた。確か、社長室にいたはずなのだが、何故か周囲に何も無い非常に大きな空間となっていた。

昌美:「今から何が起きるか不安?それとも楽しみかしら?アハハハ・・・」
加奈子:「私たちとお前たちとの圧倒的な差を見せつけてやるわよ~アハハハ・・・」

そして、仲村和美、高梨紀子、上村奈々、村田加奈子、久保田昌美、福井由佳子はグングン巨大化していった。

「うわぁぁぁ・・・女が巨大化している・・・」
「ヒィィ・・・怖い~助けてくれ~」

哀れな男達は互いに肩を寄せ合い、ガタガタ震えるだけだった。そして、6人の大女達は100倍の大きさ、250m超えの巨大女に変貌した。

紀子:「アハハハ・・・250mの巨大女に囲まれた気分はどうかしら?おチビちゃん達。」
和美:「この差は今の会社内におけるお前たちと私たちの立場の差をそのまま表してるのよ~アハハハ・・・」

須田吉昭ら約10人の男達は完全に打ち拉がれていた。仲村和美を始めとする6人の女性幹部達は自分達とは比べものにならないくらい有能であり会社業績を回復させたのに対して
自分達は会社経営を傾けさせてしまい、失脚した後に新入社員以下の立場に降格され、しかも職場でも女性社員達の足手纏いでしかない・・・
まさに今の身体の大きさの差、彼女達は自分達の100倍もの大きさである事がまさに会社内での立場そのものである事実にガックリと跪いてしまった。

すると、彼らの上空にぬうっと黒い影が・・・そう、6人の巨大女達はチビ男達を捕まえようと巨大な手を伸ばしてきた。

「うわぁぁぁ・・・助けてくれ~~~」

男達は逃げ惑っていたが、巨大女達の巨大な指でひょいひょいと軽く摘み上げられてしまい、大平原のような巨大な手のひらの上に乗せられた。
上を見上げると・・・巨大な顔が・・・しかも不敵な笑みを浮かべて自分達を見下ろしており、恐怖感が増大された。
そして、「男性食料化計画」が施行されてしまっている現在、自分達のこの後の処遇は・・・そう、巨大女の手のひらに乗せられ睨み付けられている状況では・・・
底知れぬ恐怖感が彼らを襲った。

「ヒィィィィ・・・食べないで下さい~」
「うわぁぁぁ~許して下さい・・・どうかどうか食べないで下さい~~~」

須田吉昭らは巨大化した女性幹部達の手のひらの上で土下座をし、泣きながら命乞いしていた。

和美:「アハハハ・・・まだ食べないであげるわ。」
紀子:「もっと辱めを受けさせるのが先よ。アハハハ・・・」

すると、仲村和美、高梨紀子、上村奈々、村田加奈子、久保田昌美、福井由佳子は手のひらに乗せている小さな男達に向かってハァ~と甘い吐息を浴びせて眠らせた。