「美人社長の秘書」

*この話は「男性食料化計画」が施行される前の話です。


第1章~社長直々のご指名


とある日の朝、松本隆史は非常に緊張した面持ちで会社役員室が並ぶフロアを歩き、そして社長室へ向かっていた。

彼は身長145cmと小柄な男性が揃っているこの会社内でも一際小さく、いつも周囲の大柄な女性達、40cm以上、中には60cm以上も大きな女性達の大迫力に圧倒されていた。
特に、仕事の出来る大きな女性に見下ろされ、罵られるのは屈辱以外の何物でもなかった。
彼は吉川真由美、上野美紀と同じ部署に所属していたが、日々、上司である吉川真由美に叱責され、上野美紀からはお仕置きを受けていた。

真由美:「お前はまた同じミスをしてるわよ!何回注意したら判るのよ!このクズ男が!」

「・・・申し訳ございません・・・以後気をつけます・・・」

吉川真由美は松本隆史の目の前に仁王立ちし、怒りの形相で見下ろしていた。隆史は真由美の胸にも届かないくらい小さく、上から睨み付けられているだけで震えていた。

美紀:「またお前にはお仕置きが必要ね。歯を食いしばりなさい!このダメ男が!」

上野美紀もまた松本隆史の前に仁王立ちし睨み付けていた。そして、大きな手で張り手を浴びせ、吹っ飛ばされてしまった。

(うぅ・・・痛い・・・)

隆史は美紀の強烈な張り手の痛みで涙を流していた。

そして、あまりにも出来が悪いので今度は松田祥子、西山梨沙の部署に配置換えとなったが、そこでも全く仕事が出来ず、上司の松田祥子、西山梨沙も呆れていた。

祥子:「全く・・・お前は何も出来ない、何の取り柄のない呆れるくらいのダメ男ね!」

「申し訳ございません・・・同じミスをしてしまって・・・」

松田祥子は冷め切ったような視線で、自身の胸にも届かないくらいのチビ男である松本隆史を見下ろしていた。

梨沙:「では、お仕置きをしてやるわよ。覚悟しなさい、このクズ男め!」

西山梨沙は松本隆史の目の前にぬうっと聳え立ち、そして、その巨体で浴びせ倒しにした。

(うわぁ・・・苦しい・・・息が出来ない。)

隆史は梨沙の巨体の下敷きになり身動きが取れなくなりジタバタしていた。

このような感じで、松本隆史は上司、それも年下の上司である吉川真由美、松田祥子、上野美紀、西山梨沙に叱責されたり、お仕置きを受けていた。
この年下の女上司に毎日のように苛められているという事実が、耐えられない程の屈辱となっていた。


そんなある日、松本隆史は仲村和美社長から話があるとして、社長室へ呼び出されていた。
そして、その日が来たのである。

(社長直々に呼び出されるなんてなんだろうか・・・)

彼は一抹の不安を抱えながら社長室へ向かっていた。
そのフロアは仲村和美社長の他、幹部の女性達、高梨紀子副社長、上村奈々部長、村田加奈子部長、久保田昌美副部長、福井由佳子副部長の個室が並んでいた。
そして、気がついたのが、フロアの廊下の天井が異常に高く、各部屋のドアも非常に大きくドアノブなど小さな隆史は手を伸ばさないと届かない位置にあった。
それだけで松本隆史は自分が巨大女の世界に入り込んでしまった小人男になったような感覚になってしまい、それが更に緊張の度合いを高めていった。

遂に、彼は社長室のドアの前に来た。そして、ドアノブへ手を伸ばしてその重厚で大きなドアを開けて中に入った。

「失礼します。松本です。」

中に入ると部屋中に充満している芳香な香り、そう、それは仲村和美の全身が出ているフェロモンそのものであったが、その香りに包み込まれてしまった。
そして、真正面の社長室の椅子に仲村和美は座っており、笑いながらこちらを見ていた。

和美:「待ってたわよ。松本くん。」

和美は笑みを浮かべながら隆史に語りかけた。
その表情は吸い込まれてしまいそうな程に美しく、それだけで隆史は更に胸の鼓動が高まっていった。

(ああ・・・神々しいまでに美しい・・・)

松本隆史は仲村和美の方へ歩いて行くと、和美はすっくと立ち上がった。そして、その身長にも隆史は度肝を抜かれてしまった。
仲村和美は身長2m50cmを超える超長身を誇り、松本隆史は自分よりも1m以上も大きい女性を見て、そのド迫力に足がすくんでしまった。
そうしていると、和美の方から隆史の方へ迫って来た。2m50cmを超える大きな女性がグングン迫ってくる・・・隆史は顔だけでなく全身が熱くなっていった。
そして、和美は隆史の前に仁王立ちした。また、和美は30cmもあるヒールを履いているためその身長は隆史の2倍近くになっていた。
松本隆史の目線は仲村和美の腰の辺り、いや、少々見上げた所に腰があるので、実際には股間辺り、つまり、股下を潜る事も出来そうなくらいであり、改めて和美の大きさに
圧倒されタジタジになっていた。

(うわぁ・・・何て大きいんだ・・・)

そして、そんな心を見透かすように仲村和美は語りかけた。

和美:「ウフフ・・・耳まで真っ赤になって可愛いわねぇ。どう?大きな仲村和美様に見下ろされるのは怖いかしら?」

続いて、仲村和美は中腰になって更に松本隆史に迫って来た。中腰になっても当然の如く和美の方が圧倒的に大きく、寧ろ威圧感、迫力は高まっていた。
そして、和美は長い腕を隆史の方へ伸ばし、包み込むようにその腕を肩に掛けた。まるで母親が子供を抱くかのように。
隆史はもう和美のその大迫力に為す術が無く立ち尽くすだけだった。
そして、和美は隆史をその大きな手で何度か撫でた後、軽々と持ち上げ、抱き締めた。
隆史は和美の大きな胸に顔を埋め、そして、芳香な香りに全身が包み込まれていった。

(ああ・・・何て気持ちいい・・・)

仲村和美は松本隆史を抱き締めたまま、本日、呼び寄せた理由を話し始めた。

和美:「フフ・・・お前をここへ呼んだ理由は、私の秘書にするためなのよ。」

意外な理由に隆史は驚いてしまった。そして、更に和美は続けた。

和美:「どうかしら?この美しい仲村和美様と同じ部屋で、常に一緒にいられるのよ。嬉しいでしょ?ウフフ・・・」

松本隆史は天にも昇るような気持ちであった。普段、所属している部署では周囲の大きな女性、それも年下の女性上司に罵られ、力でも圧倒され苛められていたのが、一転して
こんな美しい仲村和美社長と一緒にいられるなんて・・・全てを仲村和美様に捧げてもいいくらいの気分であった。

「は、はい!喜んで勤めさせて頂きます。」

和美:「では、宜しくね。松本くん。」


仲村和美は抱き締めている松本隆史にその美しい顔を近づけ、上から覆い被さるようにキスをした。
松本隆史は仲村和美の大きく柔らかい唇の感触、口の中に入ってきた大きな舌に支配される感覚、そして、自分の上半身を包み込んでいる和美の長く美しい髪の香りを堪能し
それだけで昇天しそうになっていた。

(ああ・・・このまま食べられてしまいそうだ・・・仲村和美様・・・私は貴方に全てを捧げます・・・)


こうして、松本隆史は仲村和美の秘書となった。
しかし、これが地獄への始まりである事を、まだ知る由もない・・・