命からがら逃れた自衛官。
そのままビル上にいるのは危険と判断し非常階段を駆け降りる。

しかし楓はそれを見逃さない。即座にビル側面の非常階段を尻餅を着いた状態からブーツで蹴り壊す。
一撃で木っ端みじんになり自衛官のすぐ下で階段は途切れた。

「しまった…」

「あはは、追い詰めたよ?」
楓は座ったまま脚を振り上げビルへ向かって踵落としをお見舞いした。

天高く伸びる楓の美脚が重力と楓自身の脚力を乗せて振り下ろされた。

ドギャアアン!!

ブーツのヒール部分が屋上を破壊しビル全体を真っ二つに引き裂いていく。

ゴゴゴォン!

ヒールが地面に着きビルは半壊状態だったが更に楓は追い打ちをかけるように膝を閉じふくらはぎと太ももの間で残った部分を押し潰す。

ゴワシャア!
そして腰をひねり二分されたビルのうち自衛官のいる非常階段側へ太ももを倒した。
上半身は軽く後ろへのけ反っているので胸が強調されセクシーな体勢だった。

このままではビル共々楓の太ももの下敷きになってしまう自衛官はビル3階から地面へ飛び降りた。

ズズズズゥゥゥン!

「うふふ、死んだかな?」



しかし彼は生きていた。

足を痛めたが国道を楓とは反対側に逃げ出した。

「あは♪よく生きてたね。でも逃がさないよー?」

ズズン…ズズ……ズン…ズン。

後ろで地響きがする。
あの巨人女が立ち上がったのだろう。
痛めた足のせいで満足に走れない。

ズゥン、ズゥン、ズゥン、ズゥン…

楓が歩きだした。
巨大なブーツが国道に打ち付けられる度に地面が揺れた。

遠ざかっていく楓のスカートのお尻部分には土埃の汚れ。

「ッ!!」
そして一つの赤い染みが。

どうやらビル内に隠れていた人がいたようだ。
ビルごと楓のお尻の下敷きになって潰されてしまったらしい。


「俺達以外にもまだ住民はいたのか…。とにかくここを離れよう。」






ズン…ズン…ズン…

「走るの遅いなあ。追いついちゃうよぉ?」

巨大な楓は自衛官のすぐ後ろまで迫っていた。


「あはは、えいっ!」

ゴチャッ

楓は自衛官を後ろから巨大なブーツで軽く蹴り飛ばした。
しかし"軽く"というのは楓にとってであり
自衛官からしてみればワゴン車ほどの大きさのブーツがワゴン車を軽く凌駕する質量とスピードでぶつかってきたのだ。
血を撒き散らしながら20mほど跳ね飛ばされ仰向けに倒れた自衛官は既に瀕死だった。

「ごめんねあんまり遅いから蹴っちゃったよー」


楓は自衛官を跨ぎ腰に手を当てて勝ち誇ったように見下ろした。

息も絶え絶えな下の自衛官から見えるのはアスファルトを踏み砕いている左右の巨大なブーツ。
天へ伸びていく白い脚。
女の子らしい重量感のある太もも。
白いミニスカートの中の見てはいけないような錯覚を覚えるピンク色の下着。
スカートを押し広げる大きなお尻にくびれたウエスト。
ピンと伸びた背筋とその正面に実った女の子の象徴である二つの大きな双球。

胸に隠れて見えにくいがこんなことをしそうにない優しそうなかわいい顔。
その顔には若干の嗜虐心のようなものが見て取れた。


「痛そうだねー?よく頑張ったねすぐに楽にしてあげるね。」

楓が足を上げ下の自衛官に狙いをつける。


「ばいばーい♪」


「くそお!」
自衛官は腰の自動小銃を落下してくる楓のブーツの底に乱射したが止まるはずもない。

ハチが象の足裏を刺すようなものだ。




どすぅぅん!

ぶちゃ…

アスファルトが派手に砕け散り
自衛官は一瞬で巨大なブーツの下に消えピッタリと地面に着いたブーツの底からは血が飛び散りまるでトマトを踏み潰したようだった。

「あーあ。ウルトラマンが助けに来てくれないから何にも悪くない小人さんが巨人に踏み潰されちゃった♪」

そして楓は自衛官を踏みつけたままのブーツをグリグリとひねり彼の遺体を踏みにじった。