この小説は寺田落子さんのイラストを参考に書いたSSです。
私の勝手な解釈、脳内設定などが付け足してあり、閲覧者様の中のイメージを損なう可能性も十分に
あるので注意して下さい。
また、ふたなり内容となっていますので、苦手な人はご注意ください。




































前回までのあらすじ
悪い魔法使いに騙されてしまったアリス。巨大な彼女のペニスは魔法により巨大な支柱に見えるように偽装魔法をかけられる。さらにスカートはサーカスのテントにされて逃げられなくなってしまう。そしてついにサーカスは開演されてしまい、スカートの中には人々がどんどんと入ってくる。大勢の人々に見られているという羞恥心と射精をしたいという欲求がアリスを苦しめていく。










「お願い……もうやめて……」
アリスは目尻をうっすらと濡らしながら懇願する。相手はもちろん、目の前に浮いている魔法使いだ。

(あれ、アリスさん。声を出すと皆さんにこのサーカスの正体がバレてしまいますよ?)

魔法使いの言葉が頭に響き、アリスはすぐに口を閉じる。その変わりに目尻には涙が溜まっていく。

(それにもう開演してしまったものはしかたありません。いくら私が凄腕で頭が働く魔法使いでもこれだけの人間を他に移すなんてできませんし。)

あっけらかんと答える様子には悪びれる感情はまったくこもっていない。むしろこの状況を心底楽しんでいる。

(それにアリスさんだってまんざらでもないようですし、見て下さいよ。あなたの先っぽを。)
そこには真紅のスカートの一番盛り上がっている部分。人々が支柱だと勘違いしている登頂部分。アリスが目線を落とすと、色が一部、暗紅色に変わっている。
具体的に言うと、アリスのペニスから透明な液が染み出しているのだ。アリスはそれを見ると更に顔を赤くし、ついには涙が頬を伝っていく。

(いやだとかなんだとか言っても結局、あなたは興奮しているじゃないですか。大勢の人に見られているのを想像してこんなにしてしまったんですか?まったくいやらしい。)

アリスが見られているという言葉に反応すると、染みはさらに広がり、心臓が早鐘を打つ。それと同時に今まであまり感じなかったスカートの感触が伝わり、ビクリと体が震えた。当然、アリスの巨大なペニスも大きく揺れる。そして擦れる感覚がアリスをさらに苦しめる。サーカスを見ている観客達は演目に夢中で幸いにも気づかれなかった。

アリスは目をギュっと閉じてなんとかすれる快感を押し殺して射精衝動を必死に抑えていると、また魔法使いの言葉が響く。

(アリスさん、私の魔法もあまり強くないのであまり動くと中の人達に気づかれちゃいますよ?あっ、それとも気づいて欲しいんですか?さっきから透明な液体がとまりませんしね。)

魔法使いは楽しんでいる様子を隠そうともせずアリスを虐める。

(なんならお手伝いしてあげましょうか?私もいささか退屈になってきましたしね。アリスさんも限界でしょうから、我慢は体に良くないですよ。)

魔法使いの口から絶望的な言葉が飛び出した時、サーカスでは今まさにフィナーレを迎えようとしており会場の盛り上がりは最高潮だった。

そして、悲劇の幕がついに開いた。

突如うちあがった花火が支柱に当たり、綺麗な火花を散らした。観客は演出だと思い込み歓声を上げたが、それを打ち消すような音が響いた。

ドビュッ!ブビュッ!

それは爆発の衝撃で絶頂に達したアリスの射精の音だった。
その瞬間、魔法は解けてしまい、観客達の目の前には大きく脈打つ肌色の物体が現れた。観客達は一瞬、何が起きたかわからず呆然としたが、次々と溢れ出る大量の精液が客席の一部に降り注ぎ、その周辺を人間ごと粉々にした。その光景を見た他の観客達は一斉にパニックに陥り、我先にと逃げ出したが降り注ぐ精液に押し潰される者もいれば飛び散った精液に足をとられて動けなくなる者が続出した。さらにサーカスに使われていた木材なども倒壊していき、出口にたどり着く者は一人もいなかった。


その頃、アリスは自分のスカートが自分の射精の勢いで押し上げる様をまじまじと見ていた。肩を揺らして息を荒げている。快感によってボーッとしている。しかし、股間はまだスカートを押し上げたままであり先程よりも少し大きくなっている気がする。すると、アリスの頭の中に例の声が響く。

(アリスさん、余韻に浸るのもいいですけど、スカートの中が大変なことになっていますよ?)

そこでアリスはハッ、としてスカートを見つめる。押し上げている先端からは裏地から染み出した自分の精液がついている。中を覗こうと手が動くが、途中で躊躇してしまう。理由はいまだにスカートを盛り上げているモノの存在だった。先ほどあれだけ出したのにも関わらず、今なお硬く反り返っている。しかも、若干だが最初よりも大きくなっている。スカートを動かすと否応なしに先っぽが擦れてしまい、快感が全身を走る。本来ならばすぐにスカートの中にいる人々を助けなければいけないのだが、アリスの手は動こうとしない。
アリスが何もできずに戸惑っていると、

(おやおや、中の人達を助けないんですか?まあムリもないですか、そんな状態では。あれだけ出したのにまだ興奮しているなんて、アリスさんもなんだかんだで楽しんでいるようですね。小さな人達に見せつけながらの射精はやはり気持ちイイんですかね~?)

「ち・・・ちがっ・・・」

アリスは否定するが、ほんの些細な動きでも敏感に反応する巨大なペニスからはまたドロドロと透明な液体が溢れだし、根元付近の人を飲み込んでいく。生き残った人達もいつ自分がああなるかと思うと、もはや気が気ではなかった。
魔法使いはその光景を脳内で観賞しつつ、にやりと笑うと、

(アリスさんがそんなに淫乱だったとは・・・いいでしょう!私からもう一丁プレゼントでございます!)

すると突然、薄暗い中に二つの閃光が走った。その二つが先っぽに当たった瞬間、爆発音とともに巨大な花火となってあたりを光で照らしだした。続いて大きな地震。そして人々は思い出した、この花火の後に何が起きたかを。

突然の刺激にアリスは体を震わした。そして気を抜いてしまった瞬間、アリスは先程よりも大量の精液を放出しだした。

ゴボッ!ブビュッ!ブビュルルルッ!!

四方八方に飛び散る精液は容赦なく逃げまどう人々の頭上に落下し、地面ごと吹き飛ばす。さらに精液が発射される度にアリスの竿が脈動し、その振動により地面が揺らされ、まともに動ける者はいなかった。

十数秒程の射精が収まったあと、生き残ったのはもはや数十人だった。人々は安堵しお互いに肩をたたき合った。あたりには夥しい量の精液溜まりがいくつもあり、数平方m程の広さの地面が残った程度だった。

だが突然、そのあたりが周りよりも濃い影に覆われた。上を見ると、萎えたアリスのペニスが硬さを失い、地面に向かって落ちていくところだった。そして、人々は叫ぶ間もなくアリスのペニスの下敷きになり、途方もない重量で地面と同化させられてしまった。

二発目を放ったアリスは放心状態だった。
しばらくして、自分はとんでもないない事をしてしまったという罪悪感のなかに確かな高揚感あった。それは許されない感覚だった。そう思うとアリスの目からは大きな涙の粒が何個も何個も溢れだした。

魔法使いはその様子を見ると、底意地の悪い笑みを満面に出し、静かに消えていった。