うるとらユカちゃんGGG

私は今久しぶりに人間がいる街に来ています。なんか新鮮な感じなんだけど・・・
「やっぱ・・・でかくなってる。」
実は今、人間サイズなんですけど、以前は身長180cmほどのモデル級長身女子高生だったんですが、今は・・・
「う~ん、240cmってとこかな・・・」
街行く人たちに私の肩に届く身長の人はひとりもいません。女の子なんかほとんどが大きく育ち過ぎた爆乳の下に隠れる始末です。
全体的な体格もモデルというよりもアスリート、しかも女子プロレスラー並みになっています。わかっていたとはいえちょっと恥ずかしいかも。。。
しかもパワーは、男子プロレスラーでさえ指だけでひと捻りという強大さなんです。たぶん、ふつうのデコピンで首から上が木端微塵になると思います。
そう、私は覚醒してしまったんです。ちょっと予想とは違う、というか予想をはるかに超えたGGG適正に。。。

この星でアカネさんと待ち合わせしてるんですけど、きっと度肝を抜きますよね。たまに怪獣の被害もあるそうですが、この星の怪獣のサイズはせいぜい300mだそうです。
小さい状態のアカネさんと比べても200分のいち、ありんこ扱いですから。
と、思ったら、本当に怪獣が現れました。街の中で警報音が鳴り響きます。人々は先を争うように地下シェルターに避難していきます。
でも、これも私たちが軽く暴れるだけで何の役にも立たなくなってしまうんですけどね。
さて、人もほとんどいなくなったので変身しましょうか。軍隊でも何とか撃退できるくらい優秀らしいですけど、ここは私のウルトラパワーを見せつけてあげようと思います。

ハッ!

この大きさも久しぶりだなぁ。たぶん、身長は70mちょっとでしょうか。ズシンズシンと地響きを立てて、ちょっと先に見える全面鏡張りの高層ビルに近づいていきます。
おっと、踏み下ろした右足の横にまだ車が走ってたみたいで、ハンドルを取られてヨタヨタと蛇行して電柱にぶつかってしまいました。
仕方ないなぁ軽く掴み上げて中を覗くと、中で若いカップルが抱き合って震えていました。う~ん、ちょっと羨ましいかも。
「慌てなくても大丈夫だよ。怪獣はここまで来られないから。」
そう言って、近くのビルの屋上に車を置いてあげました。

やっぱりでかいなぁ、鏡に映った自分の姿を見て思わず両手でずっしりと重たい胸を持ち上げてみました。離すとバルンっ!と揺れるそれは人間基準でLカップかそれ以上!
間違いなくアカネさんより大きくなっています。これも覚醒の影響だと思うんですけど。
それよりエロさも倍増している気が・・・G適正、GG適正、GGG適正と覚醒するたびどんどんエロくなっている自覚はあるんです。
だって、この辺にもおもちゃにできそうな高層ビルとか山とか、ううん、星で遊んでもいいですよね。ってちょっと想像しただけで身体が昂りそうになってしまう。
もう、変態もいいところかも知れません。あ、面と向かって変態呼ばわりしたら星ごと瞬殺しますからね。

そろそろ行きますか。ここから10㎞ほど離れた港湾部に上陸した怪獣の体高は約300m、最大級ですね。私はふわっと浮き上がり、衝撃波を発生させないために
スピードを思いっきり落として時速500kmくらいの遅さで怪獣に向かって飛んでいきました。

「やっぱでかいなぁ。」
怪獣の背後に降り立って見上げてみると、300mは伊達じゃありません。ぶっとい足が動くたびにビルが踏み潰され、蹴り砕かれ、瞬く間に廃墟にしてしまう破壊力です。
そう言えば初めてアカネさんに会った時の怪獣もこのくらいだったっけ。あの時は必死、というか、死を覚悟したんですけどねぇ。
などと思い出にふけっていると、ヴォンッ!唸りを上げて極太の尻尾が私に襲い掛かってきました。背後に殺気でも感じたんですかね。
吹っ飛ばされる!なんてことはありません。左手を上げて簡単に尻尾を受け止められるんです。ほらね。さらに右手を添えて軽く一本背負い。
本気で投げたらきっと全身骨折で即死してしまうので、十分手加減しないと。けっこう難しいんですよ。
十棟以上の建物を粉砕して背中から叩きつけられた怪獣が、痛かったのかのたうち回っています。痛みも少し和らいだのか、頭を振りながら起き上がったところを、
今度はおなかの真ん中を狙って軽く正拳突きです。これも本気でやったらおなかに風穴があいてしまうので慎重に。
怪獣は、グォォ・・・といううめき声を最後に、白目を剥いて倒れてしまいました。

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アカネさんがやってきました。巨大変身前の身長20000mの姿です。港の少し向こうに降り立って、大波で港を洗い流してしまいます。
「あ、アカネさん、ちょっと怪獣片付けちゃいますからちょっと待っててくださいね。」
「ん?怪獣?ってか、ユカちゃん、ちっちゃ・・・」
超感覚で話しかけた私に反応して下を向いたアカネさんは驚いていました。それはそうです。今まではアカネさんサイズより小さくなれなかったんですから。
横たわっている怪獣を軽く蹴り上げ、アカネさんの目の前まで上昇したのを見計らって組手モードより軽い光線技を発射です。
アカネさんから見ると、目の前に小さな怪獣が上昇してきて、細い光線がその身体を貫いた感じでしょうか。うまい具合に上空20000mで怪獣を爆散させることができました。
「凄いね~、今の怪獣ってけっこう大きそうだったけどその大きさで楽勝なんだ。」
「エヘヘ、じゃあ、ちょっとおっきくなりますね。」
私は変身解除しながら巨大化して、アカネさんの隣に降り立ちました。あ、やっぱりかなり大きくなってる。アカネさんの身長が私の肩まで届かない。
「あ、本当にユカちゃんだ。でもおっきくなったねぇ。あたしが見上げることになるとは思わなかったよ。」
笑いながら私のおっぱいをひと揉み・・・
「キャッ!」思わず身じろぎしてしまい、アカネさんをおっぱいで100km以上先まで吹っ飛ばしてしまいました。
「あっ・・・ごっごめんなさいっ!」
思わずそのまま上陸してアカネさんに近づいて・・・あれ?何か忘れて・・・恐る恐る足元を見ると、4kmはある超でか足が街にいくつものクレーターを作っています。
やっちゃった。みんな地下のシェルターに避難しているけど、この星のシェルターは地下100~200m、私の足跡は深さ300mはあります。
運悪くシェルターの上を踏んでしまっていたら、間違いなくペシャンコですね。

「まぁだ頭がガンガンする。一瞬目の前が真っ白になったからねぇ。まさかおっぱいで吹っ飛ばされるとは思わなかったわ。」
「ごめんなさ~い。」
たぶん、人間サイズで身長2mのプロレスラーに普通におっぱいビンタを食らわせたら、首から上が吹っ飛んで爆散したはずです。アカネさんは首の骨が折れたと思ったとも言ってましたが、
G適性のおかげで吹っ飛ばされただけで済んだんでしょうね。
山間部の街を巨尻で押し潰して座っているアカネさんの横に私も腰を下ろしました。ちょうど1000m級くらいの山があったけど、やっぱり潰れてしまいましたが。
「でも凄いねぇ、小さくなったりできてしかも凄く強いんだ。GGG覚醒ってことだよね。おめでとう。」
「ありがとうございます。でも、力のコントロールが難しくて・・・」
「そうだねぇ、おっぱいであの破壊力だもんね。もう、ユカちゃんとは組手出来ないのかぁ。」
「ごめんなさい。ちからいっぱい手加減しても、たぶん・・・」
「ああ、気を遣わなくていいから。それよりさ、どうやって覚醒したの?」
「え?それは・・・」
顔が真っ赤になるのが自覚できました。どこまで話そう、覚醒までだったら別に話しても・・・というわけで、覚醒したいきさつを話し始めました。

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星よりも大きくなれるようになってから私はG適性のサイズで色々な星を回っていました。気にもしなかったけど身体の大きさはアカネさんと同じくらいになっていたと思います。
無人惑星を破壊してみたり、もっと大きくなっておもちゃにしてみたり、有人惑星では怪獣退治のついでに人間同士の争いを止めさせたり、とにかく思いつくまま過ごしていました。
ある日、新しい評議会の人からブラックホールの破壊を頼まれたんです。成長し続けるブラックホールがあって、いくつかの有人惑星が危ないという話でした。
別に罠とかじゃなさそうだったので、巨大化すれば大丈夫だろうと思って引き受けたんですけど・・・意外に強くて・・・
「引き込まれちゃったの?」
「いえ・・・ちょっと違くて・・・」
私は話をつづけました。

私の全身がブラックホールの引力を感じていました。恒星に匹敵するサイズの私がです。それほど強かったんです。
私は単純に引っ張り込まれたら抱き潰してやろうと考えていました。でも、ブラックホールの大きさが思ったよりもちっちゃかったんです。しかも場所が悪くて・・・

隣でアカネさんがゴクンと息を呑むのがわかりました。え~い!アカネさんだったらいいやっ!

あの、大事なところが一番引力が強くて、その・・・
「まさか、ブラックホールでしちゃった・・・とか?」
アカネさんのその一言に私は頷くことしかできませんでした。

あまりにも気持ちよくて全身に電気が走るくらいで、思わずナカに入れちゃったんです。。。そしたら快感が倍増して・・・
隣で聞いているアカネさんはもう、口が半開きの状態になっていました。そうですよねぇ。

フッと意識が飛びそうになった瞬間、あれだけ激しかったブラックホールの引力を全く感じなくなってしまって・・・
「そ・・・それが、覚醒?」
私はもう一度首を縦に振りました。なんか思い出しただけで赤面ものです。その後、息を落ち着かせてから近くの恒星系に移動しようとしたら何も見つからなくて、
とても小さな光の粒が恒星だって気が付いた時は、気が遠くなりました。
その後、また小さくなれるかなと思ったら予想以上に小さくなれて、ちょっとビックリしたんです。
「なんか、凄いこと聞いちゃった気がする。でも、おめでとう。間違いなく宇宙最強だね。」
「ありがとうございます。でも、大きさを自由に変えられるのが一番嬉しいかな。」
「一番大きいのは、600億km?ふつうの恒星系なら手のひらサイズだね。」
「それが・・・その・・・もっと大きくなれるみたいで・・・星雲をおっぱいで挟んだりとか・・・」
「はぁ?なにそれ?」
「あっ!すっごく遠くの星雲ですからね。他の誰もいけないくらい遠くですから、大丈夫です!」
大きな胸をはってそう答えましたが、何が大丈夫なのか、実は自分でもわからないんですけど。

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私はアカネさんの宇宙船(クルーザーみたいなものです)に乗せてもらいました。単純な移動だけなら飛んで行った方が速いんですけど。
「ゆっくりお話ししながら移動する時はこっちの方がいいでしょ。」
確かにそうです。こういうのんびりした時間はあった方がいいし落ち着きます。でも、これってどうやって、評議会に言えば作ってくれるのかなぁ。何しろ全長3000kmの超巨大宇宙船ですから。
「これ?もうひとつのスポンサーが作ってくれたの。いろいろ強度が足りないのが難点なんだけど、ふつうに過ごすには問題ないしね。」
「へぇ~、それで、どこに行くんですか?」
「う~ん、商売敵のトコ。潰しに行くんだけど、ユカちゃんにも付き合ってもらおうかなって。」
商売敵って?
「簡単に言えばいいことも悪いこともひっくるめて競合している組織ね。うちの星も表面上は正義の味方だけど、結局派遣先から養ってもらってるようなものだし。」
やっぱりそうですよね。でも、そしたら私たちの星も商売敵になってしまうのでは?それについては、アカネさんから明確な答えが返ってきました。
「うちの星から派遣しているウルトラヒーローがいないとこに派遣してるから競合はしないんじゃない?でも、その分市場が小さいから奪い合いも日常茶飯事なんだけどね。」
はあ、そんな裏事情が。。。悪いことでいうと侵略行為もやっているらしく、あ、でもアカネさんは侵略には加担したことが無いって・・・破壊と殺戮はあるみたいですけどね。
「でも、なんで潰しに行くんですか?」
「簡単に言えば、うちの評議会からの依頼でもあるのよ。ちょっと強引さが目に余るようになってきたのよね~。で、他の組織への見せしめも兼ねて潰そうって。」
ちょっと可哀そうな気もしますがいいでしょう。それに私もちょっとうずうずしていたので同行することにしました。

こういうのをデジャヴっていうのでしょうか。その星に降り立った私とアカネさんの周りでコバエのようなウルトラヒーロー、いや、堕ちたヒーローっていうのかな?が数百匹は飛び回っています。
こんな光景、見たことがあるような。そういえばあの時もこんな感じで、と思い出して近くを飛んでいるのから適当に摘まんでは左手の上に落としていきます。
こんなもんかな、そう思って左手を一度目の前まで上げてみます。50匹ほどのヒーロー君たちが痛みでのたうち回ったり、呆然と座り込んだり、がんばって殴る蹴るの攻撃をしているのもいます。
「絶対に勝てないってわかってて攻撃するとか、皆殺しにされたいのかなぁ。」
そう言いながら軽く手を閉じると、プチプチッという感触が心地いいです。G適正に目覚めたころからこの感触がやめられなくなっているみたいで、ちょっと残酷かなとも思ってしまいます。
ゴミを足元にまき散らして、次は何をしようかなと思っていたら、
「ちょっと本部に行ってくるね~。そっちは全部任せちゃうね。」
と、アカネさんが周りを飛び回っているちび虫たちを叩き落しながら向こうへ歩いていきました。
そうですね~、このまま遊んでても数が多いから少し巨大化しようかな。そう思った時でした。アカネさんの声が聞こえてきました。
「ユカちゃ~ん、面白いもの見つけた~。」

アカネさんがしゃがんで何かを見下ろしていました。何だろう?人形のような小さな、いや、それは私たちを基準にすれば小さいですが、1000m以上はあるロボットのようなものでした。
「こんなのも作ってたんだね~。」
そう言いながらアカネさんはそのうちの1体を掴み上げました。
「このくらいじゃあたしたちに勝つのは難しいと思うんだけどなぁ。あ、そっか、最近は怪獣も大きい子が増えてるって聞きましたから、それの対策用ですかね。」
私も1体掴んでみましたが、ふつうに握ってしまったのですぐに潰してしまいました。
「そうだねぇ、でもいっぱいいるね。」
アカネさんは、ロボットのライフルのような武器の攻撃を胸元に受けていたのですが、全く平気なようで、立ち上がりながらその武器を腕ごと引き千切って投げ捨ててしまいます。
「弱いですね。でも、数だけはいっぱいいるんだ。」
いつの間にか私たちの周りを飛び回っていた小虫君たちは姿を消し、代わりにこの人形の群れに取り囲まれていました。
「この大きさでも楽勝なんだけど、うざいから一気に潰しちゃおうか。」
そう言うと、アカネさんがロボットを簡単に握り潰しながら立ち上がります。私もゆっくりと立ち上がりました。
白い光がふたりを包み込んで、何が起きるのか彼らにもわかっているはずです。そう、私たちは巨大変身しました。

身長720kmの私と600kmのアカネさんが向かい合って寝そべっています。その間にはあのロボットがうじゃうじゃと、1000体くらいはいるでしょうか。
でも、私の指の幅の半分にも満たないくらいの大きさなので、立って踏み潰すだけだとすぐ全滅してしまうでしょう。それじゃあつまらないということで寝そべってみたのですが、あまり変わらないかも・・・
だって、ほら、地面ごと片手ですくい上げただけで、三分の一くらいはもう私の手の上でちまちまとしているんですから。
「そう言えばさっき本部に行くって言ってましたけど。潰してきたんですか?」
私は、掌の上の小さな粒々を指先でプチプチしながら尋ねました。
「あ~、それ?たぶんユカちゃんの右胸の下でペッチャンコになってるかな。」
そういえば小さな街みたいなのの上に胸を乗せた覚えはあるけど、あれが本部だったのでしょうか。それにしても全く攻撃してこなかったのは何故でしょう?
「それ?たぶん攻撃してたと思うよ。でもユカちゃんのおっぱいを揺らせるような攻撃力は無かったんだろうね。」
アカネさんが残り三分の一をすくい上げて、笑いながら答えてくれました。
「じゃあこれでおしまいですか?ちょっと物足りないなぁ・・・」
私は身体を起こして座りなおすと、たくさんのロボットを乗せた地面を持っている右手を右胸の下に滑り込ませて下乳をひと揉みして、あっさりと全滅させてあげました。
と、その時です。どこかで見たことがある要塞が、宇宙空間に現れました。

「あ~、あの時と同じ要塞だねぇ。開発元はこいつらだったのかぁ。」
アカネさんが納得した表情で頷いています。あの時というのは、私がGG適正に覚醒した原因を作ってくれた要塞です。(詳しくはうるとらユカちゃんGを参照してね)
「今のユカちゃんだったら、あれの光線にも勝てそうだよね。」
「はい、大丈夫だと思います。」
そう答えた途端、砲門が開くのが見えました。狙いは私のようです。
「アカネさん、ちょっと離れててくださいね。」
砲門からあの時と同じビームが発射されました。どうしようかなぁ、バリアは・・・たぶん、無くても大丈夫かな。と、思ったら、私の全身に命中・・・したはずなんだけど。。。
目の前は真っ白です。確かに光線には当たっています。しかも思いっきり直撃されています。でも、こそばゆいというか何というか、マッサージにもならないほど弱いんです。
「ユカちゃ~ん、だいじょうぶぅ?」
向こうの方からアカネさんが超感覚で話しかけてきてくれています。
「あ、全然平気ですぅ。ちょっと反撃しますね。」
私は真っ白な視界の中で、両手を軽くクロスして光線技を発射してやりました。もちろん、組手モードで。
「はへ?」
私の光線が相手の光線を押し返して瞬く間に着弾、大爆発!全く本気じゃないんですよ。しかもまだちっちゃいままなのに・・・なんかすっごく欲求不満になりそう。。。

今は1万倍単位じゃなくても大きさを変えられるので、惑星の方も少し(100倍くらいかな)大きくなって軽く鷲掴みして握り潰してあげました。
「生き残りが少しいるかもしれないけど、下っ端ばっかりだから気にしなくていいよ。」
アカネさんがそう言ったので、この仕事はおしまいです。また小さくなってアカネさんの宇宙船で一休みです。
「そういえばユカちゃん、星雲サイズも余裕でいけるって言ってたでしょ?」
「はい、見たいですか?でも、命の保証はできませんよ。」
「あー、見たいけどね。そうじゃなくて、ちょっと潰してほしいとこがあるんだよね。」
アカネさんの説明を聞いて、ちょっとビックリしてしまいました。だって、今のスポンサーを潰してほしいって・・・この船くれたとこですよね。
「実はさ、あいつらも同じ穴のムジナみたいで、あたしの近くではそんなことしないんだけど、結構悪どいことしてるみたいなんだわ。」
ただ、本部の場所が問題で、違う銀河にあってしかもほぼ全域を支配しているんだとか。今日潰したとことはスケールが全然違うようなのです。
一応、今日の依頼に乗ったのも私のとんでもない強さを見てユカちゃんならって思ったそうで・・・
「なんか、騙しちゃったみたいで、ごめんねぇ。」
「そっ、そんなことないです!この際怪しい組織は徹底的に潰しちゃいましょう。それに、今度はそいつらが大挙してこっちに来るかもしれないってことですよね。」
「まあ私も業務拡大のために雇われたんだけどね。そろそろ潮時かなって。」
「わかりましたっ!任せてくださいっ!」
私は思いきり仰け反って、大きな胸をドンッ!と揺らしました。あっ・・・と思った時にはもう手遅れで、私たちがいる部屋全体にたくさんの亀裂を入れてしまいましたが・・・反省です。

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私の移動速度は光よりも速いんです。ワープとか使う必要は全くありません。だって、巨大化しながら移動するので数万光年だろうとあっという間なんです。
教えてもらった座標が近づいてきたので、少しゆっくりと移動します。あれかなぁ、少し先に小さな渦巻き状の光の模様が見えていました。
そんなに大きくなさそうな、でも、この中の光の粒々が無数の恒星なので、間違いなく星雲とか銀河です。
「ひとつ見つけたんですけど、これでしょうか?」
超感覚で気が遠くなるほど遠くのアカネさんに話しかけます。
「う~ん、さすがの私も見たことが無いからわからないなぁ。ってか、なんで裸なの?あと、ユカちゃんの乳首でかすぎっ!」
あっ、銀河だけじゃなくて私の上半身も一緒に送ってしまいました。たぶんアカネさんの頭の中では私のばかでかい乳首がその十分の一にも満たない小さな渦巻きに近づいていく場面が
浮かんでいると思います。超感覚って便利なもので映像情報も送れるんですよ。どうやって?それは、ご都合主義というやつです。
「あ~、ちょっと待って。緊急通信入った。」
通信をワープさせる技術、いわゆる超光速通信ですね。物質のワープは距離が短い(それでも数百光年とか数千光年)ですが、通信波はそれよりはるかに長距離を一気に飛ばせるみたいです。
「当たりみたいだねぇ、めちゃめちゃパニックになってる。」
どうも星全体を、いや、宇宙全体を押し潰すような威圧感が発生し、どこにどうワープしてもそれが無くならない。それどころか、入ってきた報告の中には「空、いや宇宙一面がピンク色に染まっている。」
というものもあったようです。威圧も何も惑星なんかあまりにもちっちゃすぎてわかりませんけど、ピンクの宇宙の正体は間違いなく私ですね。
「じゃあ、この銀河潰しちゃいますね。」
私は少しずつ銀河に近づいていきました。銀河の向こうに指を回して軽く押し当てれば全滅です。ところが、アカネさんから意外な声が・・・
「ピンク色のブラックホール?なにそれ?」
ん?と思って胸元を見ると、渦巻きが崩れて私の乳首に引き寄せられているんです。端の星から次々にぶつかっては消えていきます。といっても全く感じないんですけど。
「引力ですかね。」
「凄いねぇ、近づいただけでもう壊滅状態だよ。通信も切れちゃったみたい。」
乳首だけで銀河を消滅させる女ですか。。。凄いとかいうレベルじゃありませんね。
「ちょっと大きくなりすぎちゃったかな。もう全部潰しちゃいますね。」
渦巻きの半分以上が無くなっているのを指先で軽く乳首に押し付けます。そのまま軽く弄って、運よく逃れた星があっても木端微塵でしょう。

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アカネさんと私は結局ウルトラヒロイン育成のための指導員という形に落ち着きました。G適性を持つ子が何人か出てきたのでその指導役をやっているんです。
アカネさんに指導してもらう子は大変でしょうね。何しろその子が巨大変身しても300倍以上の身長差なんですから。

でも、私が担当する子も大変かもしれません。だって・・・
「あ・・・」
人間サイズでリエちゃんというウルトラヒロイン候補生とある惑星にいるのですが、私が色々とやらかしてしまうのをリエちゃんがフォローするという完全に立場が逆になってます。
「もう!ユカさんまた壊したぁ。人間サイズでこんなに怪力なんて・・・」
「ご・・・ごめんね。」
ついうっかり普通に自販機のボタンを押してしまい、ボタンは完全破壊され私の指の形にぽっかりと穴が空いていました。
それだけならよかったんですが、慌てて指を抜こうとして自販機ごと引っ張って私の身体に激突させてしまい、そのまま抱き潰してしまって・・・目の前には鉄くずと化した自販機の残骸が転がっています。
「でも、ほら、リエちゃんは覚醒してもおっきくなるだけだから。」
「いやいや、この前見せてもらいましたけど大きすぎですっ!やっぱ覚醒したくないなぁ。」
そんなこと言ったら私の指導力が・・・
と、思ってたら怪獣出現です。500m級かぁ、でかいなぁ。
「え~っ!?ムリムリッ!絶対無理っ!」
ごねるリエちゃんですが、ここは心を鬼にして巨大変身させます。といっても、たったの58mなんですが。さすがに10倍差は覚醒もしていないので無理かなぁ。
「危なくなったらぜぇったい助けてくださいよっ!」
「がんばってね~。」
そう言いながらリエちゃんを送り出しました。

俊敏さを生かして怪獣の隙をついて攻撃するリエちゃん、頑張ってます!少なくとも覚醒する前の私より全然戦闘センスがあります。
でも、さすがに弱らせるのはかなり時間がかかりそうです。
「あっ!やばっ!」
リエちゃんも気が付いたのでしょう。同時に声を発してしまいました。あの手の怪獣、尻尾が最大の武器でもあるんですよね。
うわ~っ!軽々と3kmは吹っ飛ばされたでしょうか。怪獣が威嚇の咆哮を上げてリエちゃんに近づいていきます。
怪獣の短く太い脚が大きく上がり、リエちゃんの上に・・・

「大丈夫?」
私も変身して片手で怪獣の足を受け止め、横たわっているリエちゃんに声を掛けます。
「いたいですぅ。。。」
でも骨は折れていなさそうです。ひと安心といったところでしょうか。そのまま軽く押し返して怪獣を転倒させます。
「やっぱユカさんってバカ力ですね。」
「一言余計、それよりとどめ刺せそう?」
リエちゃんは頷きながらなんとか立ち上がりました。この子、ヘタレっぽく見えて意外と根性があるんですよね。
私は怪獣を軽く蹴り上げて一緒に飛び上がります。リエちゃんもその後を追いかけて来ました。
「もうちょっと痛めつけたらとどめ刺せそうだね。」
海に向かって怪獣を移動させながら怪獣の両肩と腰のあたりを粉砕して、あとはリエちゃんにバトンタッチです。
リエちゃんが両手をクロスさせて光線技を弱っている肩から首にかけて命中させ、大爆発とともに首から上が胴体から離れていきました。
じゃあ、あとは私がもう少し大きくなって怪獣をミンチにして魚のえさにすれば終了・・・のはずが・・・

「うわっ!おっきくなってるっ!」
身長580kmのリエちゃんが聳え立っていました。推定Fカップの胸も少し大きくなった気がします。G適性の覚醒です。
私も急いで巨大化しました。
「おめでとう、研修卒業だね。」
「はい、でも・・・変身解除しても大巨人なんですよね。なんか複雑だなぁ。」
そうは言っていますが、海に浮かんでいるゴマ粒にも満たない大きさの怪獣の胴体を摘まんで簡単に捻り潰し、寝そべって陸地を見下ろしてほほ笑んでいる姿はまんざらでもなさそうです。
それに、私としては仲間が増えたのですごく嬉しいんです。アカネさんが担当している子もそろそろ覚醒しそうだって話ですし。
この調子でどんどん増えていけば、ふつうのウルトラヒーローやヒロインはいらなくなって、ギガウルトラヒロインだけで宇宙をおもちゃに・・・じゃなくて宇宙の平和が守れるようになりそうです。