pixivへ上げた (2018.1.26) ラブラ⚪︎ブ・ミュー⚪︎の巨大娘ssになります。
短編です。ーーー20XX年、人類は宇宙人との交流を積極的に行うようになり、宇宙からの文化もたくさん入ってくるようになった。ある日、宇宙で絶大な人気を誇るアイドルが地球にやってくるのだが....
ーーー
【孤独なInvader】
本日は、現在宇宙で最も有名なアイドルのひとり、ハナヨちゃんが地球にやってくる日である。
人々は彼女がくるのを心待ちにしていた。
どうやら、地球への初訪問のためお近づきの印で特別に無料ライブをやってくれるという。
花陽「ち、地球さんはここでいいのかな??よいしょっと」
宇宙のあらゆる場所で引っ張りだこ状態になっている彼女は、惑星間を自らの力で移動することができるのだ。
ずしぃいいいいいいいいいん!!!
しかし、人類にとって宇宙のトップアイドルはどうやら大き過ぎたようだった。
彼女が足を地上に付けただけで、小さな国なら滅ぼしてしまえるくらいの大きさだった。
花陽(1560㎞)「お、おかしいなぁ....この辺でライブやるって約束してたはずなんだけどな」オロオロ
花陽にとって街あまりにもミクロサイズ過ぎて、気づいていないようだった。
花陽「あれ?もしかしてこのキラキラしてる小さい粒って街、なのかな??」
花陽は、そーっと指を地面に近づけた。
ズドォオオオオオオオオオオオン!!!バキバキバキ!!!
花陽にとっては、人差し指の先がちょんっ!と触れた程度だった。
しかし、10㎞四方の人口密集地が粉砕されてしまった。
花陽「ふぁあああああ!!!ごめんなさい....どどど、どうしようううう街をすり潰しちゃった」
花陽「ファンのみんなは大丈夫かなぁ....」ナミダメ
花陽「あっ、そうだ。街をすり潰したのがバレないように〜、小さなビー玉埋めて置こうかな♡」
花陽「花陽のイメージカラーと同じ緑色!花陽オリジナルグッズの中でも今は販売されていない貴重な品なんだよ〜♪」
ズドドドドドドォオオオ....
かつて街だった場所には、超巨大な緑色のビー玉が君臨していた。
彼女は地面をじ〜っと見つめる。彼女の片目だけで30㎞以上もあるのだ。
飛行機が飛ぶ高度は約10㎞程。それを考えると、目だけで30㎞はとてつもない。
花陽「簡単に潰れちゃうファンの皆さんの街が悪いんです」プンプン
ガリガリガリガリ....
花陽「フフフ....爪でちょっと触るだけで山が崩れちゃう♪はやく逃げないと、山崩れに巻き込まれちゃうよ〜」
花陽は山脈を削って遊んでいた。
山脈の麓にあった大都市は、花陽の削った山の残骸に巻き込まれ、一瞬にして滅んでしまった....
今度は、大都市の一部分を削って、壊れないようにそーっと手のひらに乗っけてみた。
よーく見つめると、ミクロサイズの超高層ビルがたくさんあった。どうやら、この星の中でも特に発展している場所のようだった。
もちろん、200mほどの巨大なビルでさえも彼女にとっては0.2ミリしかないのだ....
花陽「本当にこんなところでライブなんてできるのかな〜」
花陽「手のひらにのっけた高層ビル街....このまま吹き飛ばすのはもったいないなぁ」
花陽「そうだ!」ジュルリ
花陽「いただきまーす!」ペロッ
花陽「おおお、美味しいです!」
ビル街の美味しさに味をしめた花陽は、目の前に広がる大都市群を見つめながら邪悪な笑みを浮かべた。
花陽「フフフフフ....こ、この場所だけなら全部食べちゃってもいいかな?」
花陽「」ペロペロ....ゴクリ
わずか1分足らずで、数千万人のミクロの人々が街と一緒に花陽の胃袋へと消えていったのだった....
花陽「小人さんの街がこんなに美味しいなんて!ちょっぴりクセになっちゃいます♡」
花陽「さーて、次のお仕事に行かなくちゃ!」
??「ちょっと待った」
花陽「あ、あなたは....」
そう、花陽の商売敵だ。宇宙で活躍するアイドルのスキャンダルなどをネタにしている厄介な連中。
??「あなた、さっきその惑星にある街をすり潰しましたよね?」
??「さらには、いくつもの街を食べてしまいましたよね....アイドルがファンの星を蹂躙。これはスキャンダルですなぁ」
花陽「くっ....」
花陽「あなたが私を脅すだなんて、874億年早いです....」
ギュイイイイインンン!!!
??「ぐはぁああああああ!!!」
花陽のスキャンダルをネタにしようとしたその人は、彼女の怒りに触れて消されてしまった。
それでもまだ怒りの収まらない花陽は、その人の住んでいた惑星ごと破壊してしまったという。
宇宙のトップアイドル、花陽ちゃん。
絶大な人気の陰で、彼女の意に背く者たちは惑星ごと消されてしまうのだ。
そのため、一部の界隈では惑星キラー花陽とも呼ばれているらしい。
おしまい