pixivへ上げた (2016.1.21) ラブラ⚪︎ブ・ミュー⚪︎の巨大娘ssになります。

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【世界征服だよっ!】


ある日の放課後、9人は練習をする前に部室に集まっておしゃべりをしていた。

いつもと変わらず、笑いの絶えない幸せな空間だった。

そんな中、穂乃果がふと呟いた。

穂乃果「みんなと....ずっと一緒がいいな」
 
それを聞いたみんなは少しうつむき気味になってしまった。

花陽「そっか....3年生はもうすぐ卒業しちゃうんだもんね、、、」

にこ「なに言ってるのよ!卒業する前にやりたいことだってまだまだたくさんあるんだから」

にこ「そんなことより、今できる限りのことを精一杯やって次の大会に臨まないとね!にこっ♡」

ことり「みんなとずっと一緒に居られるまほうをかけちゃいま〜す♪」

にこ「はぁ?アンタ何言ってんの」

絵里「にこ、やめましょう。ことりだってこの空気を和ませるために言ってるんだし、ね?」

にこ「わ、分かってるわよ....ついムキになっちゃって、私も悪かったわ」

ことり「にこちゃん、絵里ちゃん....ことり、さっきの本気で言ってたんだよ?信じてくれないの??(ウルウル)」

絵里「え、ええと....そういうわけじゃないのよ、あはは....」

にこ「そ、そうよ!ことりのまほうはちゃんと効くんだから!」

にこ「いつも衣装作る時に、楽しくて最高のライブができますようにって、ことりがまほうをかけてくれているものね♪」

ことり「ほ、ほんと!信じてくれの?!」

にこ「も、もちろんよ!」

ことり「じゃあ、ことり頑張っちゃうよ〜♪」

ことり「えいっ!!!」

にこ「う、嘘....!」

絵里「なんか、身体が光に包まれてるわ....ハラショー....」

希「スピリチュアルやん!」

海未「意識が遠のいてく気がします....」

穂乃果「海未ちゃぁぁあああん!」

海未「ほ、穂乃果?!」

海未 (見えないけど穂乃果の声がします)

海未 (知らない間に牢屋のような場所に閉じ込められて、、、ここはどこなのですか....!)

海未 「誰か近くにいませんか?助けてください!!!閉じ込められているんです!」

海未 (ポケットの携帯もなくなっていて救助を求める手段がありません....)

海未 (でも穂乃果が近くにいるのは確かです....)

海未 (しかし、穂乃果がこっちへ来ないということは穂乃果も別の場所に閉じ込められているのかもしれません。一体どうすれば....!)

海未 (ん?誰かの足音が聞こえてきました)

海未「助けてください!ここから出られないんです!!!」

謎の男「フハハハハハハ!牢屋に閉じ込められた気分はどうだいお嬢ちゃん?」

海未「誰ですかあなたは....私をこんなところに閉じ込めたのはあなたですね....」

謎の男「勘がいいねぇ、お嬢ちゃん!その通りだよハッハッハ」

海未「今すぐここから出してください!穂乃果に....穂乃果に会いたいんです!!!」

謎の男「そうかそうか、ならば会わせてやるとしよう」

謎の男「楽しいショータイムの始まりだ!」

穂乃果「海未ちゃん!!!」

海未「穂乃果!!!」

ずぅん....ずぅん.....

海未「なっ....なんなのですかこれは....」

海未 (穂乃果は縄で縛り付けられて私の入っている牢屋の目の前に連れてこられました)

海未 (それと同時に、ナマコのような身体をした鋭い歯が生えた巨大な生物も現れました)

海未「ま、まさか....!」

謎の男「我々は世界を脅かすアブナイ奴らを狩る秘密組織だ!」

謎の男「我々が調査や研究を重ねた結果だが近い将来にμ'sの9人はこの世界を滅亡へと導くであろうという研究結果が出た」

謎の男「だからお前らには消えてもらおう」

海未「なぜあなたは私たちの名前を知っているのですか?!それに消えてもらおうだなんて....私たちが一体何をしたっていうのですか!!!」

謎の男「残念ながらお前ら2人以外のメンバーは全員この宇宙生物の餌食となったよ。コイツの口の周り、血だらけだろ?ハハハ」

謎の男「さて、そろそろお前ら2人もコイツの餌食となってもらおうか。まずはお前からだなサイドテイルのお嬢ちゃん」

穂乃果「海未ちゃん、助けてぇええええ!!!いやぁああああああ!!!」

宇宙生物 「グォアアアアアアアン」

海未「」

あまりの衝撃的な場面に海未は言葉を失った。幼馴染が目の前で化け物に食い千切られた。

血が物凄い勢いで飛び散り、彼女のしていた黄色いリボンだけがヒラヒラと地面へと舞い落ちた。

ーー 海未は自分の無力さを知った。

海未 (神様、、、私に力を....ください....!!!)

謎の男「アハハ、今度は貴様の番だよお嬢ちゃん」

ガラガラガラ(牢屋の開く音)

宇宙生物 「ギュエエエエエエエ!!!」

海未「い、いやぁああああああああ!!!」

神 「海未ちゃんに力をあげちゃうぞ〜♡えいっ!!!」

海未「はっ....」

海未「こ、ここはどこでしょうか」

海未「意識をなくしてからずっと眠ってしまったみたいですが」

海未「身体に異常はないのでどうやら無事のようですね」

海未「こんなに恐ろしい悪夢を見たのは初めてです」

海未 (最後に神様?の声が聞こえてそのあと目が覚めました)

海未「それにしてもずいぶんと空が近く感じるような気がします」

海未「雲ひとつない青空....」

ことり「あっ、海未ちゃん!気がついた?」

海未「ことり、ここは一体どこですか?」

ことり「うふふ、そのうち分かるよ!」

海未「そんなこと言われても....でもことりが一緒なら安心です」

穂乃果「海未ちゃんことりちゃんおはよう〜ってここどこ?!」

ことり「2人とも足元を見て!」

海未「こ、これは....どこかで見たことがありますね」

ことり「おっ、さすが海未ちゃん!何かピンときた?」

海未「そういえばこないだテレビで見たばかりです!これは富士山上空ですね!」

ことり「海未ちゃん正解!」

海未「なるほど、そういうことでしたか!やはり富士山は美しいですね〜!」

穂乃果「ってどう考えてもおかしいでしょ!」

穂乃果「今の穂乃果たちは飛行機に乗ってるわけじゃないんだよ?!」

穂乃果「しかもちゃんと足は地面に付いてるし!!!」

穂乃果「富士山はと〜〜っても大きいから、空を見上げなきゃ見えないんだよ!足元にあるわけないじゃん!」

穂乃果「海未ちゃんもことりちゃんも穂乃果より頭いいクセに何言ってるの!(プンプン)」

ことり「でもね穂乃果ちゃん、これはホンモノの富士山だよ!だから海未ちゃんが正解!」

海未 「やりました〜!ラブアローシューッ!!!」

海未「って!!!ことり、これは一体どういうことですか??」

ことり「今の富士山はね、ことりたちよりもずっと小さいの!」

穂乃果「そ、それってまさか....あはははは」

海未「意味が分かりません!説明してください!」

ことり「ことりのまほうで、みんなを大きくしちゃいました〜♪」

海未「確か富士山の標高は3776m....でも靴を履いた状態で富士山の高さはくるぶしより少し高いくらいのようですね」

ことり「そうだよ!今のことりたちは、20000倍に巨大化しちゃったんだよ!」

海未(私の元の身長は1.59m....つまりその20000倍は31800m、つまり今の身長は31.8㎞ということですね)

海未「は、破廉恥ですっ!私たちのスカートの中身が、足元に居る多くの人々に丸見えなのですよ?!」

海未「今すぐ元に戻してください!」

ことり「海未ちゃん」

海未「はい?」

ことり「例えば海未ちゃんはありんこや虫さんが足元にいてもスカートの中を見られてて恥ずかしいとか思うの?」

海未「ええと....それは....」
ことり「気にしないよね?」

ことり「ありんこさんってたぶん大きいので1㎝くらいだよね」

ことり「今のことりたちからすると人間は0.1㎜以下なの」

ことり「だから、目に見えるかどうか分からない0.1㎜以下の微生物たちにスカートの中を見られても恥ずかしいとは思わないよね!」

海未「は、はい....それもそうですね!」

ことり「それにね海未ちゃん!飛行機やヘリコプターだって私たちの膝下くらいにしか飛んでこれないの....」

ことり「つまり、この世界中の人々は誰も私たちに逆らえないし、どこへ逃げても無駄なんだよ♡」

海未「ことりはずるいです!そうやっていつも私をゾクゾクさせることばかり言うんですから////」

海未「山やビルが今の私たちにとってどれくらいの大きさなのか計算してみました!富士山の標高は3776mなので20000で割ると18.8㎝、東京スカイツリーは634mなので約3㎝、東京タワーは333mなので約1.5㎝ですね」

海未「そのほか、200m級の超高層ビルもこの大きさまで巨大化した私たちからすると1㎝を少し超えるくらいの高さしかないんです!」

穂乃果「ほぇ〜、穂乃果たちそんなに大きいんだ〜!」

海未 (さっきは穂乃果を助けられず無力な自分に絶望した悪夢を見たばかりですが、今の私たちは無敵です....!!!)

穂乃果「うわぁ〜!足元にたくさん街があるね〜♪ワクワクしてきちゃったよ!」

その頃、富士山の近隣では異変が起こっていた。

多くの場所で雲が少なく晴天だったのだが、太陽がかげって突如暗くなったのだった。

それが超巨大な少女たちの影であることに気がついた人は果たして居るのであろうか....

ズドォオオオオン!

穂乃果「海未ちゃんことりちゃん!とりあえず東京に戻らない?」

穂乃果「あそこなら踏み潰しがいのある大きなビルがたくさんあるよね!」

ことり「うん!」

海未「賛成ですっ!」

穂乃果「あっ、ちょっと待って!」

穂乃果は富士山のふもとに小さな雨雲を見つけた。
海未「靴も靴下も脱いで、何をするつもりですか?」

穂乃果「いいからいいから!」

\ドスン/

穂乃果は座り込んだ。

穂乃果「はぁ〜〜♪気持ちぃ♡♡」

穂乃果は素足で雨雲をかき回して消してしまった。
穂乃果「この身体、天気も操れちゃうってすごいよね!」

海未(巨大化して自分の力に酔いしれる穂乃果....ムラムラしてきちゃいます)

海未「さあ穂乃果、行きますよ!靴も靴下もちゃんと履いてくださいね」

ことり「別に素足でも大事だよ♪」

穂乃果「う〜ん、素足はお楽しみにとっておくからあとでね〜!」

ことり「それもそうだね」

ズシィイィンズシィイィン....

3人の破壊神達は東京へ向かっていた。。。

にこ「ちょっとぉ!」

ことり「あっ、にこちゃん!」

穂乃果「いつからいたの?」

にこ「今追いかけて来たところよ、ってかこの身体は一体どうなってるの?!」

ことり「えへへ////にこちゃんは気に入ってくれた?!」

にこ「フッフッフ....そうね♡スーパーアイドルにこにーの可愛い姿が、ファンのみんなが空を見上げればいつでも見られるようになったのは素晴らしいにこ〜♪」

ことり「よかった〜!にこちゃんが気に入ってくれてことりは嬉しいよ♡」

穂乃果「そういえば、他のみんなは?」

ことり「絵里ちゃん希ちゃんはロシア、1年生はアメリカに居るはずだよ」

ことり「まほうをかけるついでにみんなをいろいろな場所に飛ばしてみたんだ♡」

海未「それで私たちは目が覚めた時、富士山の近くにいたわけですね!」

ことり「そうだよ!超高層ビルじゃ小さすぎて最初に見ても実感わかないし、日本で一番大きな山を見下ろせば、大きくなったのが実感できるかな〜って思ってね////」

海未「なるほど!ことりはかしこいです....」

海未「でもこのことに気づいたとしてもみんなは何が起きたか分からず混乱しているでしょうね....」

その頃 〜ロシア〜

絵里「ハラショー!足の指で建物壊すのってこんなに快感だなんて....」

希「ウチのおっぱいで君たちの街をワシワシするよ〜」

その頃 〜アメリカ〜

真姫「ふん、弱っちい超高層ビルね。このマッキーがちょっと小指で突っついたくらいで倒れるなんて」

凛「エンピツみたいなビル拾ったにゃ〜!かよちんにあげるっ♡」

花陽「ありがとう凛ちゃん♡」

ことり「ことり決めたの。μ'sのみんなで永遠に一緒に居られる方法ってこれしかないんだって」

ことり「私のまほうでみんなが巨大化して無敵になれば年も取らずこのままの私たちで居られる」

ことり「私たちが巨大化するとほかの人々を犠牲にしてしまうからこのまほうを使うのはためらっていた」

ことり「でも、穂乃果ちゃんがこのまほうを使う決心をさせてくれたの」

ことり「でもそのおかげでこの9人はみんなとお別れして辛い気持ちになることはないんだよ」

海未「さすがことりです....私もことりや穂乃果とずっと一緒に居られるのなら何だってします!」

ことり「えへへ、海未ちゃん....そんなこと言われたらことり照れちゃうよぉ〜////」

海未「あっ!そういえばことり、さっき私は物凄い悪夢を見たのですが....」

穂乃果「それ穂乃果も!」

にこ「私もなんだけど」

ことり「ご、ごめんねみんな....それはまほうの副作用で、巨大化する前に悪夢を見るっていうやつなんだよね....」

海未「いいえ、ことり。あの悪夢を見られたおかげで、今こうしてみんなと一緒に居られることがとっても幸せに感じます!」

穂乃果「なんだか、みんなでハグしたくなっちゃったよ〜!ぎゅ〜っ♡♡♡ほら、にこちゃんも!」

にこ「ちょっ痛いわよ////」

穂乃果「さて、そろそろお散歩に戻ろう!」

海未「そうですね、東京まであと少しです」

ズシィイィンズシィイィン

穂乃果「着いた〜!たくさん遊ぶぞ〜♪」

ズドォオオオオン!

穂乃果が地面に腰掛けた。靴の大きさは約6㎞。片足を新宿上空でブラブラさせる。

穂乃果「えいっ♪」

ズシィイイイイイン

物凄い轟音とともに、誰もが空を見上げるほど大きな新宿の超高層ビル群は抵抗する間もなく穂乃果の足の下に消えていった。

穂乃果「えへへ、200m級のビルがたくさんあったけど、どれも本当に1センチくらいで小さかったなぁ....」

穂乃果「小さすぎて片足で全部踏み潰しちゃった♪快感っ////」

にこ「あっ、スカイツリー見つけたにこっ♪でもにこの手の小指より小さいのね....」

にこ「うわぁああああ!!!」

ズドォオオオオン!

にこ「いてて、転んじゃったにこ....」

にこ「ごめんね〜、にこ、うっかり転んじゃった〜!」

にこ「でも、宇宙一可愛いにこにーの超キュートなお尻に潰されるなんて、スカイツリーさんも幸せ者にこ♡」

ことり・穂乃果「ふぅ〜〜」

海未「二人とも地面に息なんか吹きかけて何をしているのですか?」

ことり「街に息を吹きかけるとね、塵みたいに小さな建物たちが巻き上がって面白いの!」

穂乃果「小人さんって本当に脆いんだねっ!穂乃果たちが息を吹きかけるだけで街を一個消せちゃうんだもん♪」

海未 (街に吐息をかける穂乃果とことり....可愛いすぎです!)

海未 (いっそのこと小人になって街から巨大な穂乃果とことりの顔を見上げたい....)

海未「私はちょっと裸足で歩いてみます」

海未「んん....虫けらのクセして私の親指の厚さより大きなビルを建てるなんて生意気です....」

海未「許しません....」

海未「いざ、踏み潰しますっ!」

ズォオオオオオン!!!

それからわずか数日、μ'sはなんとなく世界征服を果たしてしまった。こうして巨大化した9人の女神様たちに人類は末永く支配されることになったという。

おしまい