エンパイアシリーズ:セカンド・オーナー
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1 : 笛地静恵(ゆんぞ代理) : 2005-01-13 23:40 ID:GlTrcceI 笛地さんからEmpireシリーズ「セカンド・オーナー」の翻訳を頂きました。 訳者後記に熱い思いが書かれていますので、了承の上転記します。 ------ ゲイターの「エンパイア・シリーズ」の第二話。「セカンド・オーナー」の全訳。 シリーズの第一作を紹介せずに、妙な順番で訳すことにたいして弁解。 理由は単純。笛地自身が、この話からシリーズを読んだのである。 衝撃!!名作!! 特に優れている点を、思いつくままに6つあげておく。 ① 軍が敵国の領土を、縮小光線によって三十センチメートルのピースに縮小する。 自国の女達に売り渡す。自由に復讐させる。アイデアの卓抜! ② 作品全体の構成の妙。下向きの円錐体のような構造。 広い空港。ジャニエルの自宅。その地下室。小さな箱の中。 どんどん小さく狭く深くなっていく。 ③ しかし、円錐の底で、大小の方向性が逆転する。 縮小された巨大な世界。円形の巨大スタジアム。隣接する駐車場ビルと公園。 そこに、登場するGTSの圧倒的な巨大さ。「喰い」を伴う暴力の爆発!
2 : 笛地静恵(ゆんぞ代理) : 2005-01-13 23:41 ID:GlTrcceI ④ 無制限の権力を手に入れた時に、女性という生き物は、どこまで残酷になれるのか? 沼正三の『家畜人ヤプー』と同質な主題。辛辣な思考実験の深み。 ⑤ 人間の狂気の底から、GTSが出現してくるということ。有無を言わせぬ説得力。 もし「ポータサイザー」が実在していたら?どこの家庭にでも、起こり得ることではないのか?その恐怖感! ⑥ 何よりも、緻密に描写された日常生活のリアリティ。 現在まで続く、深い影響を受けている。 笛地の日常生活を延々と描写する作風は、この作品を起点として誕生したようなものだろう。 縮小された巨大な世界という設定からは、まだまだ新しい作品の創造が可能だと思っている。 とくに「もうひとつの恐い童話」シリーズの「親指トム」の諸作品は、 直接的な影響下にかかれたものだと自分でも思っている。記して感謝しておく。 ポイゾン・ペンも、この家庭用の携帯型万能物質縮小機「ポータサイザー」を活用した作品を書いている。 実に魅力的なアイデアだ。 評判が良ければ、さらにシリーズの他の作品も、訳していくつもりでいる。どうぞ、お楽しみを。
3 : ゆんぞ : 2005-01-13 23:44 ID:GlTrcceI この物語は掲示板などで非常に多く流れていたので 目にする機会はあったのですが、量が多過ぎて読むには至りませんでした。 極小化した街を相手とした巨大な女性を描きつつも、 舞台がプライベートな空間というシュリンカー的要素を 兼ね備えている点が興味深いところです。
4 : みどうれい : 2005-01-15 10:54 ID:8.8KUly. 笛地静恵さんの「エンパイア・シリーズ、セカンド・オーナー」読ませていただきました。 す、すごいです。読んで興奮してしまいました。 特に、こびと達から見たジャニエルの巨大さの描写が、秀逸でした。 GTSモノというより、ホラー作品という雰囲気もありましたが、 こういうバイオレンス系も好きな私としては、充分楽しませていただきました。 この作品は私も海外のネットで見つけたのですが、 英文で序段の設定を理解するのは難しく、読むのを断念していました。 今回この秀作を、笛地さんの翻訳で読ませていただけて、ありがたいと思います。 >評判が良ければ、さらにシリーズの他の作品も、訳していくつもりでいる。どうぞ、お楽しみを。 おぉ、それはすばらしいです。 最近、「エルリコンド村物語」や「戦争ごっこ」など、 笛地さんによる翻訳モノの力作の発表が多く、嬉しいです。 楽しみにしていますので、無理をせずにマイペースで頑張ってください。 それでは、本年もよろしくお願いいたします。
5 : みどうれい : 2005-01-15 11:13 ID:8.8KUly. テーマ <力の逆転について> こんにちは、笛地さん。 「セカンド・オーナー」を読んでいて、ふと思ったのですが、 海外の縮小・GTS小説のいくつかに「立場の逆転」が描かれていることがあります。 すなわち、縮小光線銃のようなモノを手に入れた女性の主人公が、 それを使って、相手を小さくしてオモチャにして楽しむのですが、 最後にはその力を他者に奪われ、自分が小さくされてしまうという展開です。 笛地さんも多くのシュリンカー・GTS小説を書いておられますが、 このように「力を手に入れた主人公が敗北する」という内容の話は、 書かれていないのではないでしょうか。 私自身も、巨大な女性を「無敵の女神」のように考えていますので、 その女神が、他者に力を奪われるような間抜けなコトをして、 敗北してしまうという小説を書けないです。 こういう逆転のある展開になるのは、 いかにも海外らしい小説だな と思ったりもします。
6 : 笛地静恵 : 2006-06-26 11:02 ID:bfPMTODI みどうれいさまへ。 感想をいただいていたのに、無視する格好になってしまいました。 一年半後の返信になります。 たいへん失礼しました。 「GTSの敗北」というのは、笛地的にはOKなのです。 「無敵の女神」という前提がありません。 「立場の逆転」が生じても構いません。 「弱いGTS」「負けるGTS]「傷つくGTS」ものなど。 書けると思っています。 ただ「馬鹿なGTS]は、笛地の辞書にはありません。 このあたりは、生理的な好き嫌いの問題なので、どうしようもありません。 現実的にも、利口な女性が好きです。 GTSが負けるとしても、知力の限り人間と戦って欲しいのです。 したがって、「無敵の女神」という立場も許容します。 できるだけ多彩なGTSが、百華乱舞してもらいたいというのが、笛地の願いです。 GTSフェティシズムに、限界を設けたくないと思っています。
7 : みどうれい : 2006-07-17 00:47 ID:sHhaNE0M >できるだけ多彩なGTSが、百華乱舞してもらいたいというのが、笛地の願いです。 そうですね、色々な巨大女性に頑張ってほしいですね。 エンパイア・シリーズの完成を楽しみにしております。 それでは~。
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